大学時代に自分たちのBAR「ROCKWELL’S」を立ち上げ、その後サンクチュアリ出版を設立。「毎日が冒険」をはじめ、ベストセラーを次々に生み出す。
その他にも、夫婦での世界一周や沖縄の自給自足のビレッジ「ビーチロックビレッジ」など、常に自分の感性・ワクワクに従い、「高橋歩」というカテゴリーを発信し続けている。
そんな彼も、もともとは夢があってもチャレンジできない青年だったという。
周りになんて言われようとやりたいことをカタチにする秘訣とは。
さあ・・・作家・自由人、高橋歩様の登場です!
「今チャレンジできなければ、将来もできない」
20歳までは、夢や将来のやりたいことが見つからない普通の学生をやってましたね。
もちろん、その時々でやりたいことはありました。
ただ、「よしやろうぜ!」と高いテンションでスタートするものの、「いざ勝負!」ってなったとき、結局はできない理由ばかり探してやめてしまう。
20歳まではずっとこの連続でしたね。
大学生の時に、トム・クルーズ主演の映画「カクテル」を観て「自分のBARを持ちたい」と動き出した時も、実は同じパターンでした。
バーテンのアルバイトで経験を積み、仲間を募り、不動産屋で物件を探す。ここまではテンション高く進む。
でもいざ、物件が見つかり、あとは600万円の資金さえ集めればお店ができる!となった途端、
「600万はオレたちには無理だよ」「まだ学生で修行が足りないし」「借金は良くないよなあ」
できない理由ばかり探して、最後の部分でリスクを恐れて、勝負できない自分がいました。
やっぱり辞めようとなりかけた時、ふと思いました。
「オレ、ずっとこのままだろうな」
なんとなくやりたいことは出てくるし、それなりにやってみる。でも、本当の意味でのチャレンジは一生しないだろうな。
守るべきものがほぼ無い状態の今、「ここで挑戦できなければ、そりゃ将来も無理だろ!」って腑に落ちたんですよ。
ある意味、将来への危機感が、僕のスイッチを入れてくれましたね。
とはいえそこからは失敗の繰り返し。
でも、失敗を重ねると、いつか失敗の満員御礼を迎えるんですよ。そうなればあとは成功するだけ。あきらめなければ上手くいくという意味が、ここでわかりましたね。
ある意味、成功のパターンをBARの経験でつかむことができました。
その後のサンクチュアリ出版の立ち上げも、ビーチロックビレッジを創ったときも、0から1を生み出し成功させるサイクルは同じでしたね。
今の若い人にはメッセージを贈るとしたら、「BELIEVE YOUR トリハダ(感性を信じろ)」と言いたいですね。
僕は何か得意なことがあるわけでも、職人のような強みがあるわけでもない。ただ、自分の感性や、楽しいという感覚を信じてやってきただけです。
ただ、これまでの話はあくまでも70億分の1の意見として聞いてほしいですね。
結局何を信じるかだと思います。答えは自分の中にしかない。