1988年、『週刊文春』編集長に就任。
さまざまな論議を巻き起こし、スクープを連発して80万部に押し上げ、『週刊文春』を週刊誌売上トップへと育て上げたスゴい人!が本日登場する。
近年では雑誌が売れにくい中、絶対に失敗すると言われた保守系月刊誌『WiLL』を10万部発行する雑誌に成長させた。
真実を伝えるジャーナリズムのために常に挑戦してきた彼が目指す雑誌のあり方とは?
さあ・・・ワック・マガジンズ 取締役月刊『WiLL』編集長花田紀凱(はなだかずよし)様の登場です!
「真実を追求する」
雑誌編集という仕事をずっとやってきて、散々やったから飽きたらいつでもやめようと思ってきたんだけど、まだ一回も飽きたことがないんだよね。
幼い頃から雑誌が大好きで、物心ついたときから編集者になりたいと思っていた。中学生の頃には「雑誌編集者になる」ってもう決めていたね。
大学の就職活動では、文芸春秋の役員面接で当時の社長だった池島さんに、「もし入社させてくれるなら、1年間給料はいりません」と言って入社しました。
今、雑誌が売れない時代だって言われていますけど、出版社も、広告が入りやすくスポンサーが嫌がらない無難な雑誌ばかり作るから、やっぱり面白くない。TVと新聞が無難にやってつまらないんだから、雑誌はやっぱり主張があるべきだと僕は思うんだよね。
これまでの日本で本当に自由な言論を支えてきたのは、雑誌なんだよね。
真実を追って主張もしていれば、抗議を受けることや訴訟を起こされることもある。ジャーナリズムというのは場合によっては嫌なことも言わないといけないし、叩かれることだってある。
でも、真実を追求して知りたい読者に伝えるのがジャーナリストで、その熱意がなかったらやっている意味がないんだよね。
新聞なんか、社内外の衝突を恐れて真実を伝えない人ばっかりになってきたからネットに負けるんだと思う。
僕も雑誌廃刊に追い込まれるなど失敗も挫折も多く経験してきたけれど、切り替えが早いんです。
ただ僕は誰よりも、とにかく面白がって雑誌を作っていることには自信がある。ゲラに朱を入れながら(原稿の編集しながら)バタっと倒れてそのまま死ぬ…それが理想です。