今ではM&A(企業の合併吸収)やベンチャーキャピタルという言葉が当たり前になったが、まだ、誰も手をつけていなかった時代に率先して実行していたスゴい人!が登場だ。
タリーズコーヒージャパン株式会社を創業時に発掘し、取締役副会長として上場や2006年の伊藤園への経営権の譲渡に尽力した。「丸の内起業塾」を創設し、日本のベンチャー企業にはなくてはならない存在となった。
新しいことをやる、その理由とは?
さあ・・・丸の内起業塾 塾長国際教養大学 客員教授須賀等様の登場です!
「人のやってないことをやろうか!」
高校の時、あまりに受験勉強がくだらないと感じてしまった。
まだ、時は1970年代。海外に行くこと自体、珍しい時代、もう、自分の未来は海外にしかないと勝手に思い込み、各都道府県で2人しか募集が無い高校生の米国留学の枠に応募した。
そして、死に物狂いに勉強をして、その2人の枠に入った。これが、私の人生の起点でしょう。
アメリカは、すべてが眩しかった。17歳の私には見るものすべてが新鮮で、何よりも感激したのは、進学校でも、高校生が全員と言っていいほど放課後働いていたこと。
日本の高校では、働いている学生は皆無だった。周囲から大人としての扱いを受け、一方的に教えるだけの授業というよりは、研究のように自らすすんで追及していく授業スタイルが楽しくて仕方なかった。
しかし、1年間で帰らなければならないという決まりだった。帰国してから半年間で大学受験に必要な勉強を学び直し、大学に合格した。
やるときは、やる、しかも徹底して。今も昔も、その姿勢だけは変わらない。
三井物産に入社後も、人がやらないことを片っ端からやった。
そのひとつが、M&Aだ。まだ、当時の日本では誰もやっていなかった。
“いかに、自分という人物は他と違うか?”これをアピールすることの大事さは、アメリカ留学時代に嫌というほど体験していた。
三井物産系のベンチャーキャピタルを立ち上げた時も、まだ、ベンチャーキャピタルという概念は余り日本には普及してなかった。“ここまでやれば、できる!”
そう自分が素直に思えるまで追求して努力をすれば、ある程度のことができると私は思っています。
今の若者たちは、こうなりたい!っていう幻想を追っている人が多い。まずは、目の前のことに死に物狂いになってみたら未来が見えてくるに違いないと思います。