日本のアニメシーンを底上げし、ハリウッドに大抜擢されたスゴい監督!!
「アストロボーイ・鉄腕アトム」「鋼の錬金術師」「劇場版 NARUTO -ナルト-大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!」「ソウルイーター」「デジモンテイマーズ」「APPLESEED」「EXMACINA」
等、数々の有名作品に携わり、日本のアニメシーンを底上げしてきた本日登場のスゴい人。
SFというジャンルでのデザインとCGのスペシャリストだ。
今でこそ、映画監督を中心としてやりたいことだけを行っているように見えるが、他者からの提案や働きかけをとても大切にしている。そんな日本を代表するアニメ演出家のものづくりへの考え方とは?
さあ・・・アニメ監督兼メカニックデザイナー、荒牧伸志様の登場です!

「人間としての感性を大切にしながら」
中高時代は九州の田舎に暮らしており、アニメの情報は都会に比べて乏しかった。
「宇宙戦艦ヤマト」を偶然TVで見たのがきっかけで、アニメの世界に強く心惹かれた。
しかし、そのヤマトを何度も目にする環境にいなかったため、自分の記憶を頼りに「宇宙戦艦ヤマト」を描き起こして眺めていた。
想像力を掻き立てる作業は面白く、エンジンや見取り図も想像して描いていた。大学へは進学したが、絵の世界で食べていく自信もなかったため、経済学部へ入学した。大学では、SFアニメをつくる研究会に所属し、人も環境も整った3年生の時に、学園祭にむけて、20分間のSFアニメを制作した。
それまでは個人で絵を描くのみであったが、集団でものづくりをする楽しさを体感した。
就職活動をどうするか悩んだ時に、おもちゃのタカラがフリーデザイナーを募集していた。
当初は、1枚描いて採用されればお金をもらえる形式だった。勢いで東京に出て、四畳半の月額15,000円のアパートでアニメデザイナーとしてのキャリアがスタートした。
初期は、本やレコードを売ってお金を工面する大変な時期もあった。
その頃、タツノコプロが「マクロス」という作品を発表した。新たなアニメ作品用に、「マクロス」のように形状が変形するキャラクターを考えられないか?という依頼が自分の元に来た。
苦労して描き上げたものがうまくいき、「モスピーダ」という作品のオープニングクレジットに掲載され、キャリアが大きく飛躍した。21歳の頃だった。
その後も、仕事こそ増えたもののしばらくはフリーランスとしての不安はあった。当時の、トイメーカーが決定権を握るロボットアニメにおいては商品化されるロボットのデザイナーが作品に対し、多大な影響力を持つことができた。
それを早い段階で経験できたため、今後は、監督として全体を俯瞰したいという夢ができた。依頼された案件は大切にしつつ、監督兼デザイナーとして、常に業界の底上げを目指して作品に挑戦し続けてきた。
監督最新作「スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン」は人気シリーズ「スターシップ・トゥルーパーズ」の15周年記念作である。
CGやSFというと、あまり多くの作品を見られていない方も多い。本作品で大切にしていることは、たとえ宇宙戦争という大きいテーマを扱えども、ひとりひとりの人間の感情を細かく描く事である。
その上で、作品としてのバランスを大切にしつつ、想像を超える物語を是非見てほしいと思います。

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