イベント事業とは直接関係の無さそうなことからの学びやアイデアを全て事業に反映させ、年間40万人の参加者を集める婚活パーティのトップ企業を創り出した。
その学びの材料は、新聞配達やエレベーターを使わず階段を利用することなど、日常の中にどこにでもあるという。地道に継続して行う中で気付きは生まれる。
彼は新聞配達で何に気付き、どのように事業に生かしてきたのだろうか?業界トップに上りつめた成功への鍵を教えていただきましょう。
さあ・・・株式会社エクシオジャパン 代表取締役、佐伯猛様の登場です!
「継続は力なり」
浪人時代、予備校費用を自分で工面しなければならず、上京して新聞奨学生となり新聞配達を始めました。
サラリーマン時代は副業が禁止されていて出来ませんでしたが、起業してからはお金を借りたくないと考え、新聞配達もしていました。金融機関に会社の上場を勧められたつい最近まで浪人時代から数えて15年間続けてきました。人はどんな事からも学ぶことができます。
新聞の仕事には配達と勧誘がありました。契約を決めるのはお客様ですが、訪問件数は自分で決められます。
一定数断られれば契約できる家に当たると考え、件数をこなしました。こう考えると断られても落ち込まず、モチベーションを維持することができました。
その他にも様々な工夫を加え、大学時代に2年連続勧誘部門で一位の金賞を受賞しました。
午前3時に起きて販売所に行き、雨の日も風が強い日も、雪の日も配達しました。また、元旦の配達は15年間休んだことがありませんでした。
15年間の新聞配達で得たものは、どんなに辛い状況でも継続してきたという“自信”でした。
4年ほど前からマンションの24階に住んでいますが、一度もエレベーターを使ったことがありません。最初はダイエットが目的でしたが、“色々な事を考えられる”というメリットがあると気付きました。
非常階段はエアコンが無いので、夏は汗だくになります。20階くらいまで昇って、「車に忘れ物をした」と気づいた時はエレベーターを使いたくなりますが、ここで妥協をしたら自分を甘やかすことになると思い、必ず階段を使うようにしています。最高で3回も昇り降りした時もありましたが、継続するうちに、忘れ物の回数が飛躍的に減少しましたし、万が一の場合を想定し、早めに行動するようにもなりました。
それ自体に価値が無いようでも、一度決めたことを継続していれば、その成果は思いがけない所で発揮されます。
婚活パーティ事業を始めてからも、一見退屈に見える行動も小さな工夫を積み重ね、全て仕事に反映させてきました。とにかく、一度始めたら継続することが大切だと思います。
お陰で今では日本一の婚活パーティの会社に成長させることができました。
世の中のカップル率を上げ、婚姻率を上げて幸せな社会をつくる努力を続けたいと思っています。