日本一のオーディオブックサービスを創り上げたスゴい人!

オーディオブックとは、プロのナレータさんが本を朗読して音声にしたもの。
これなら、歩いていても、電車の中でも、本が読める。
車社会のアメリカでは大流行し、日本では大手出版会社がこぞってサービスを開始したが、全く売れなかった。
しかし、本日登場のスゴい人!は、オーディオブックを日本に定着させ、日本一になるまで、諦めなかった。しかも、学生という立場で。
どうして、日本一になれたのか?どうして、情熱の火が消えなかったのか?
さあ・・・株式会社オトバンク 社長、上田渉様の登場です!

 

「本当にそうなの?を大事に」
小学校の時は、勉強をするとご褒美がもらえた。まるでゲームのようだった。
だから、成績も比例して良かった。
進学校である中高一貫校に入った時、勉強がゲームじゃなくなった。
「いい大学に入らないと就職できないから、勉強しなさい。」
勉強が義務に変わった瞬間、その意味を見出せなくなって、一切の勉強を放棄した。
そして高校3年生、受験生となる。進学校だったので、周りは皆東大を目指していた。
勉強する意味を知りたくて、聞いてみた。「なぜ東大に行きたいの?」
返ってきた答えは、次のようなものだった。「偏差値が高いから」「東大だから」
愕然とした。最高レベルと言われる大学を目指す人間、ゆくゆくは国を背負う立場になる可能性のある人間が目標を持っていないことに。
そのときに、決めた。“この教育を変えるためには政治家にならないと!”
このスイッチが勉強をまたやろうとしたきっかけだった。
2浪して、東大に入学。大学1年生の時に、NPO法人を立ち上げようと活動した。幼き頃、緑内障でテレビの野球中継に耳を傾けていた祖父の姿が忘れられなくて。本が大好きな人だった。
東大がある本郷まで電車で往復4時間。この4時間で、英語のCDやラジオを聞いていた。
“本って、聴けないかな?”調べたら、オーディオブックというものがあるみたいだが、流行ってないために、聴きたい本がほとんどない。
車社会のアメリカでは、ほとんどの本がオーディオブックの音声になっているというのに。
“本当に、日本では流行らないの?”
アナウンサーに受かった友達を捕まえて本を読み上げてもらい、録音した。それを持って、日比谷公園へ。
100人くらいのビジネスマンに徹底的にヒアリングした。反応は良かった。
“これは、絶対にいける!”
2浪して1年留年して25歳、大学3年生の時にオーディオブックの会社、オトバンクを立ち上げた。
明日死んでも後悔しない人生を歩みたい。オーディオブックの会社を作るときは100人中100人が反対したし、出版社の理解もなかなか得られなかった。
でも、諦めなかった。死んだ祖父のような方の役に立ちたい。通勤通学4時間のような方に聴いて欲しい。耳のすきま時間を使って、人生をより豊かにしてほしい。

私は、聴くという文化のさらなる発展によって、豊かな社会の創造にこれからも尽力したい。

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