戦後65年。今も第二次世界大戦の戦地で野ざらしにされる、115万柱のご遺骨。
生きて日本に帰ってきた元将兵の多くも、今だに戦争で悪いことをして憎まれていると思いながら過ごされて、その気持ちのまま亡くなっている・・・心が痛むが、これは事実。
めまぐるしい経済発展を遂げ豊かになった日本。
私たちがどこかに置き去りにしてしまった本当の日本の歩みを知り、感謝の思いで遺骨収集を続ける女性がいる。
彼女の9年間の遺骨収集での感謝の集大成が、アパグループ第三回「真の近現代史観」懸賞論文最優秀賞に輝いた。
さあ・・・佐波優子様の登場です!
「大東亜戦争を戦った全ての日本軍将兵の方々に感謝を」
遺骨収集を始める前は実家から学校へ通い、漠然と将来はナレーションや司会をしたいと思っていた。
自分の学校などで精一杯、日本の事や戦争の事に全く関心の無い普通の学生だった。
もしその時「戦争について、書きなさい」と言われたら、「日本の兵隊は侵略をした残虐な人達だ」と、
学校で教えられたことをそのまま書いたでしょう。
学生最後の年にボランティア活動をしようと思い、たまたま靖国神社の清掃をして、そこで、何気なく、戦争で死んだ人の遺書を見た。
死に際にして、そこには、ただただ、自分の命のことよりも、親への感謝やこれから生れてくる日本人への思いが綴られていた。
悪い人と教えられていた彼らと、この遺書を書いた人は、同じ人だったのだろうか・・・
普通の家族思いの独身の日本人。孫の世代としてこれまで何の関係も無いと思っていた自分と日本の将兵さんは、護ってもらった命として、深い繋がりがあるのではないかと、感謝の気持ちが生まれた。
ちょうど、その頃、遺骨収集をしている人がいると知り、すぐに参加した。
9年間の遺骨収集の中で、土を掘り返してご遺骨の状態を自分の目で見て、感謝の気持ちで何度となく涙が溢れた。
日本を護るために、自分が戦車にしがみついて爆弾を止めた人もいる。日本兵将兵は決して残虐な悪人ではないと、しがみついたご遺骨が物語っていた。
帰国して実際にご存命の将兵さんの話を聞きさらに解釈が変わった。
戦中、日本人に万歳して見送られた将兵さん、お国の為にと戦い抜いたのに・・・
戦後、彼らが戦地から帰ってきたときにはGHQの教えにより、彼らは”残虐なことをした悪い人“にかわっていた。生涯を通じて遺骨収集と慰霊追悼を続けいくことは勿論、今はただただ、ご存命の将兵さんに感謝の気持ちをお伝えしたい。護ってくださった事への御礼を伝えるには今しかない。
大東亜戦争を戦った全ての日本軍将兵の方々に、今こそ感謝を。