
“くるまやラーメン”今日登場の男の父親が一代にして作り上げた巨大ラーメンチェーン。全国660店舗。しかし、一気に奈落の底へ。負債186億。そんなオヤジの背中を見ながらラーメンに人生を捧げる男。ラーメン屋「ばんから」創始者。苦悩で終わらす!?はたまた成功へのバネにしてしまう!?その差とは?さあ、草野直樹様の登場です。「胸はって見栄はらず」この商売を始めた頃の僕は、夢や目標などというものはなく、あったのは必死に普通の生活に戻りたいという想いだけです。元々トラック運転手だった父が始めたラーメン屋は、日本最大の店舗数を誇るまでに大成長していましたが、平成9年に会社更生法を申請。それからは、職無し金なし住まいは不法占拠暮らし。裁判所から背任になるからラーメン事業やったら引っ張るよ、なんて脅されながら、ハローワーク通い。その時、ハタとクヨクヨするのが急に馬鹿馬鹿しくなり、肩の力が抜けていくのを実感した瞬間がありました。『いいやオレ、やっぱりラーメンしか知らないから、ラーメン屋やろう。』多くの人への『感謝』を噛みしめながら、応援以上のエコ贔屓を頂き、やっと生きていけた。今となっては、マイナス男が受けた恩恵は、頂き過ぎなくらい大きなものと成った。事業家として成功するなんてどうでもいいことを目指していくなら、他にも手段は有るに違いない。しかし、ラーメンしか知らない男は、堂々と身の丈のラーメン屋としていくしかないのである。何時も気持ちは『胸はって見栄はらず』どんな困難な事だろうが、手を休めずに継続して行けば、何時か必ず辿り着ける。だけど失敗だと決めて手を止めてしまうのは、誰でも無く自分でしかないんだよね。僕は今日も、これからも応援してくれる人が普通に食べる普通のラーメンをいつも通り提供していき、ずっと普通のラーメン屋であり続ける事に誇りを持ってゆきます。