武道の精神をもって、世界中に人脈とネットワークをつくってきた。
皆、彼のことを“黒帯商社マン”と呼んだ。
今では、伊藤忠商事という超一流商社の理事を務め、武道の世界でも財団法人日本相撲協会委員。日本合気道協会顧問(8段)。
今日の男が貫く真の国際人としての日本人の在り方とは? 世界で通用するコミュニケーションとは?
さあ、木暮浩明様の登場です。
「世界で信頼され、尊敬される日本人に」
小学校4年で終戦を迎えた私は、軍人の父母とカソリック系男子校といった環境で、すこぶるスパルタ教育を受けた。
人格者であるが厳しい師の下で、真冬の寒稽古にも耐え抜き崩れんとする自分にも打ち克ってきた。
忍耐と克己は、その頃から、一生涯ついてまわるものであると、覚悟を決めて誠の道を歩んできたつもりである。だからこそ人にも仕事にも恵まれたのだろうとありがたく思う。
先輩を敬い、謙虚に、心配りの積み重ね・・・相手の立場で何をしてほしいのを考える。
“天人一如”の気持ちで、自分がもし神様だったらと、常に“天眼”で考えている。大袈裟な話ではなく、本気で、だ。
言われたことは必ずやるという責任感と覚悟。難しいことから逃げない。たとえ帰宅が深夜にずれこもうとも早朝に起き一人稽古する習慣を徹底する。
失敗も多々あったが、嫌なことであればあるほど、ファイトが沸いてくるよう、己に克つ為の、心のトレーニングをしている。
この根底…私の心にあるものは、いつも武士道の精神。
世界でビジネスをやる上でも歴史と伝統があり、礼節を尊ぶ美しい日本の大和魂は尊敬されている。
私は、この大和魂しっかりと身につけ、異文化を理解することが真の国際人への道だと思う。
英語を話せるに越したことは無いが、ジョーク、ユーモア精神でも十分にコミュニケーションが取れる。
うつくし、日本に育った私達。
日本人であることに誇りをもって、いつまでも“坂の上の雲”を目指し世界に羽ばたいて行こうではないか。
世界で尊敬される日本人でありますように。そこにこの国の未来がある!!!