“スペシャルオリンピックス”
日本では、オリンピックの開催に続いて開かれるパラリンピックのほうが知名度は高いが、アメリカにおいては、スペシャルオリンピックスの名は広く知られている。そのスペシャルオリンピックスの活動を日本各地に広め、現在では名誉会長をしている、元内閣総理大臣夫人。
夫の政治活動を支える一方でずっと、ボランティア活動を続けてきた。
立場や役職を超え人のために生き、人の支援をし続ける。知的障がいのある人たちが、共に学び、共に働き、共に暮らす社会を目指して・・・
さあ・・・細川佳代子様の登場です!
「生まれながらにしてのボランティア」
私は、テレビを見る時間も、本を読む時間もありません。勉強はあまりしませんでしたが、行動だけは、人の何倍もしてきました。母の話によると、1歳の時にハイハイをしながら、隣の老夫婦の家へ毎日出かけていたそうです。お婆さんは寝たきりで、「良くきたね」「嬉しいよ」と言って布団の中に入れてくれました。やさしくしてくれて、自分自身も気持ちよくなりました。自分が行けばお婆さんが喜んでくれる。お婆さんが喜べば、自分も嬉しい。その体験がボランティア活動の原点であったと思います。
人は生まれながらにして、誰かの役に立ちたいという欲求があるのだと思います。
知的障がいのある方を支援する活動をしている時、世間の方の「無関心」や「無理解」の壁にぶつかって落ち込むことも多々あります。そんな時は、彼らの純心無垢な笑顔を思い出します。この人たちが、幸せに暮らせる社会を作らねばいけないという思いから再びエネルギーが湧いてきます。
2015年までに、障がいの有無に関わらず、すべての人がその人らしく、「大切な存在と受け入れる『包み込む社会』を確立したいと活動しています。
人間は誰でも無限の可能性をもっています。
使命感、情熱、行動、目標設定。
人との協力を大事にして、ベストをつくせば、夢は必ず実現できると信じています。