日本一のポスティング会社を作ったスゴい人!

ロックバンドデビューが叶わずどん底生活

ポスティングが担う未来の役割

落ちこぼれと言われた僕でもできた

本日登場するスゴい人はポスティング業界でNo.1の取扱量を誇る株式会社アトの創業者のスゴい人。
昨年の配布枚数は7億8千500万部!
ポスティング業界では唯一、全国展開もされている。
今年創業15期目を迎えるが、未来は明るいという。
我々がイメージしているポスティング業務をベースに、新たな事業が生まれているという。デジタル化が進む中で、アナログなポスティング事業が伸びている理由とは?

さあ…
株式会社アト
代表取締役 安田 周様の登場です!

親戚中で一番の落ちこぼれ

父親が京都大学、兄と姉も慶應大学で、家族も親戚も皆一流大学出身でした。
父の仕事の関係で小学校は3回も変わり、教科書の内容が違って苦労しました。
北海道から東京へ転校した時からイジメが始まり、高校に入るまで友達も全然できませんでした。
高校は偏差値40を切る工業高校に入り、将来的には機械設計士になりたいと思っていました。

ロックバンドデビューが叶わずどん底生活

機械設計の専門学校へ進学後、今度はバンドにハマりました。
スタジオ・ミュージシャンをしながらメジャーデビュー寸前まで行ったのですが、収入はなんとか生活ができるくらい。
電気、ガス、水道が全て止まり3ヶ月1万円だけで生活をしていたのですが、このままじゃ生活できないと思い、始めたのがポスティングの仕事でした。
いつ休んでも良いから社員になってくれと言われ、社員になりました。
この会社はかなり激務でした。
ポスティングだけではなく、女の子を手配して駅前でサンプリングもしていました。
サンプリングスタッフが見つからない時は、夜中までスタッフに電話をして早朝現場に行くことが続き、身体を壊してしまいました。
身体が回復してからは派遣で仕事を転々として、webデザインの会社に入社しました。

初年度から売上1億円突破

webデザインの会社で新規事業をやってくれと言われ、人の採用さえ上手くいけばニーズがあるポスティング事業をスタートしました。
その頃、以前勤めていたポスティング会社のNo.2だった方も退職され、個人でポスティング事業をスタートしていました。
その方に自分もポスティング事業を立ち上げたと話すと、一緒にやらないかと声を掛けていただきました。
彼が社長をやるものだと思っていると「社長は苦手だから安田くんがやって」と言われたのです。
正直、ずるいな!と思いました(笑)が、今では本当に一生をかけての大切なパートナーです。
これが株式会社アトのスタートです。
資本金250万円でスタートした会社でしたが、1年目で年商1億円を突破しました。

全ての責任は自分にある

順調に売上は伸びていったのですが、ある時、配布スタッフの不正が発覚したのです。
予想されるポスティング実績が出ないのでおかしいと思い、配布スタッフの自宅を調べると、数カ月分のクライアント様のチラシが見つかったのです。
彼は実際には配っていないのに、配っていると毎回不正報告をしていたのです。
そのチラシの山を目の当たりにした時、頭が真っ白になりました。
クライアント様には謝罪と返金をしましたが、訴訟問題まで発展することもありました。
会社としてはかなり追い込まれ、激昂する事もありましたが、全ては組織のトップである自分の責任であると気付き改善策を考えました。
それまでは直行、直帰を許していたのですが、朝礼と終礼を行うようにしました。
そしてGPSを持たせ、3秒おきに軌跡を追えるようにしました。
リアルタイムで何処にいるかもわかるのですが、これまでの実績に照らし合わせることで、エリアごとにどのくらいの時間で何部配布できるかを把握しているので、不正が無くなりお客様の信用も取り戻すことができ、年商10億円の壁を突破できました。

アトで働く人々

弊社で働いている人はミュージシャン、芸人、役者の卵、フリーのカメラマンなど夢を追いかけている人や、40〜50代で家族を養う人までいます。
これまでの従業員の最高月収は100万円で、毎月60〜70万円をポスティングで稼いでいる人もいます。
ある人は勤めていた会社が倒産して、明日子どもたちにごはんを食べさせられないという状況で入社し、今ではしっかりとお子様を育てられています。
新卒で入社し、5年目で個人年間売上5億円の社員もいます。
15年間経営してきて、辞めた社員は10人。
多いか少ないかはわかりませんが、上下関係もなく、問い合わせが入った仕事を丁寧にすることを目標としているので、ノルマも特にありません。
そういう意味では、社員はストレス無く働けているのかもしれません。

ポスティングが担う未来の役割

新聞折り込みの紙の市場は年々縮小しているのにもかかわらず、ラクスルさんの様な商業印刷は伸びています。
これまでは折り込み広告が地域密着の媒体でしたが、新聞購読者数から考えると地域の3割にしか届いていないのです。
一方、ポスティングは8割の方にお届けすることができるので、ポスティング市場は伸びているのです。
今でもデリバリー業界は大々的なテレビCMを流し、ネットが普及しても8割以上がポスティングからの注文であるというデータがあります。
最近はアルバイトに限るのですが、求人媒体に載せるよりお店の近くにポスティングした方が良い反応が出るので、上場企業も含め求人ポスティングが増えています。
更に我々は、23区に限るのですが月に2回、くまなくポスティングで練り歩いています。
その為、空き地や空き家などのビッグデータに繋がるマーケティング・リサーチも可能で、実際に依頼も増えています。
宅配に関しても急を要さず2週間かかっても良いのであれば、大手物流会社より安価で提供できます。
AI化が進む中、時代に逆行しているアナログなポスティングですが、人の目や手が活用できるビジネスとして、大きな可能性を秘めているのです。

落ちこぼれと言われた僕でもできた

親戚の中で一番の落ちこぼれで「何でお前だけ!」と両親からも言われ続けていました。
バンドでメジャーデビューを目指している時もコンプレックスの塊で、「俺はすごいんだ!」と強がって見せていました。
でも、全く生活できなくなり、どん底を味わった時に良い意味で開き直れました。
人と比べることを一切やめました。
そして、良い意味で人に期待をしなくなりました。
期待すると、上手くいかないとその人のせいにしてしまうし、上手くいってもその人のお陰となってしまう。
その距離感は常に大切にしています。
ここ数年は失敗しても怒らないようにしています。
人に依存しない分、人に任せられるようになり、社員は自発的に動くようになり自分のストレスも減りました。
僕は常に「すごく能力があるけれど性格が悪いやつより、素直で性格が良い人と仕事をしたい」と社員に話しています。
どんな人でも素直で明るければ吸収して成長してくれるからです。
僕は人を大切にして、困難があっても笑って取り組み、人に嘘をつかずにやってきました。これからもポスティングの魅力を仲間と突き詰めていきます。

取材を終えて・・・

ポスティングという文化は江戸時代からあると伺った。
平成の時代になってもニーズがあるのは、やはり人が直接届けているからであろう。
安田さんと知り合い、かれこれ5年近くになるが先日Facebookで15周年の記事を拝見し、社員さんや取引先の人達との楽しく温かい雰囲気に和まされた。
単純にチラシをポストに投函する仕事だが、何処よりも早くマーケティング要素を取り込み、お客様反応率を高める努力をされているのは流石だと思った。
実はポスティングという言葉の商標登録も持っているアトさん。
ポスティングという事業の可能性をこれからも安田社長に追究していって頂きたい。


プロフィール

安田 周(やすだ・しゅう)
ポスティング実績数20,000社のデータを基に、最大の費用対効果を実現します。
年間7億枚以上日本で一番のポスティング会社。

◆株式会社アト ホームページ
https://www.ato-co.jp/

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