日本人初!“ジュエリー界のオスカー”HRD AWARDSグランプリを受賞したスゴい人!

ジュエリー界のオスカーと呼ばれる“HRD AWARDS”
1984年にベルギーで立ち上げられた、才能あるデザイナーを国際的なジュエリーシーンへ紹介するダイヤモンドジュエリーデザインコンテスト。
第16回目となるHRD AWARDS 2015で世界各国から寄せられた1500を超えるデザインの中から選ばれ、日本人として初めてグランプリを受賞したスゴい人が、本日登場する。

彼女は1990年に株式会社柏圭に入社し、96年より自身の名を冠したデザイナーズブランド「TOMOKO KODERA」をスタート。
コレクションは今年20周年を迎えた。

さあ…
ジュエリーデザイナー
小寺智子様の登場です!

「継続は力」

小さい頃から絵を描くのが好きで、いつも何かを作っていました。
幼い時に言葉の意味も分からないまま美術大学に行くと決めていて、高校時代から予備校に通い、京都の美術大学へ進学。
卒業後就職したものの、当時は「自分がこうしたい」ばかりを考えていて、社会とどう関わりたいかを考えていなかったので、働いてもいいことは無く、体調を崩し、東京へ戻って1年半のアルバイト生活をしました。
なりたい自分のイメージと、そうなれていない現実が常にあり、モノづくりとは違うことをしている時間は、何をしていても空っぽでした。

そんな中、アメリカとヨーロッパへ旅行をしたときにピアスを開け、それを機にジュエリーに興味を持つように。
数年ぶりに会った予備校の先生に「何かやれ」と言われて、ジュエリーの夜学に通い始めました。
最初は絵を描く、切る、磨くという技術の勉強が中心でしたが、そこで新たに始まった、ジュエリーを小さなアートと考えるコースが、まさに私のやりたかったことで、お金がなかったので聴講生として勉強させてもらいました。
その学校で最後に作った作品が、もみ殻のアート作品でした。
ジュエリーは意図的に身につけるもので、もみ殻は勝手に身についてしまうものです。
結果は同じように身についているものです。
「身につけること」の意味を追求し、どんなものでも身につける人によって価値を持ち、思いが込められたらジュエリーとなるという考えを表現したかったのです。

コンテストにはずっと興味がありましたが、タイミングが合わずなかなか出ることができませんでした。
昨年は「食」がテーマでした。
「食」は人類にとって必要不可欠で楽しいものであり、しかし世界レベルの食料不足問題など課題の多いものでもあります。
そんなテーマをジュエリーで表現するのは面白いと感じ、自分に向いていると思い、絶対に出そうと決めました。
最初は「お花見弁当」のリングを作っていたのですが、知人から「小寺さん学生の時にもみがら作ってたじゃん」と言われ、急きょ2作品を提出することに。
結果、もみ殻のブローチが「ジュエリーの新しい未来を切り拓いた」と評価され、グランプリを受賞することができました。本当にうれしかったです。

私は真正面からぶつかってしまう性格なので、痛い目にも遭います。
だけど、「やめない」という気持ちだけは持ち続けてきました。
これからも、満足することはありません。ずっと「作る」「表現する」ことを続けていたいです。
私は「○○になりたい」ではなく、ずっと「作れる人になりたい」という夢を持ち続けてきて、気が付けば人が評価してくれるようになっていました。
諦めずに続けることが大切だと思います。

◆TOMOKO KODERA
http://www.tomoko-kodera.com/

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