【寺尾 玄】100年以上の常識を覆し、自然界の風を再現する扇風機を開発したスゴい人!

寺尾 玄

扇風機が世界で初めて登場したのが1893年のアメリカ。
それから100年以上も世界中にほぼ同じ構造で販売され続けた。

本日登場するスゴい人は、100年間の常識を打ち破り、新たな扇風機“GreenFan Japan”を生み出した。
彼は倒産の危機を「心地よい自然の風を吹かせる扇風機」で乗り越えた。
それは従来の扇風機のような機械的な渦を巻いた風ではなく、面で移動する自然な風を発生させることで人気が高まり、初年度12,000台という記録的な売上を叩きだした。

その後、空気清浄機、加湿器、ヒーター、そして、2015年6月にはスチームと1秒毎に温度制御する感動のトースターを発売。
今まで世の中に無かった切り口で独自製品を開発し続ける彼等は単なる家電メーカーではなく、クリエイティブとテクノロジーの会社である。
何故、次から次へと世の中を驚かせる製品を開発し続けられるのだろうか?

さあ…
バルミューダ株式会社
代表取締役社長
寺尾玄様の登場です!

「クリエイティブ」

両親から人と同じことをするなと言われて育ちました。
高校2年生の時、学校の進路アンケートから教育に疑問を抱き、アンケートの代わりに退学届を提出しました。
当時の自分は理想に比べると勇敢さが弱く、旅に出て鍛えようと思い、スペインからノープランで旅を始めました。
言葉も話せず、本当に困った時も人に尋ねる事もできないので、自然と困難に対する予想と準備をするようになりました。
1年ほど経つと自立心と責任感が生まれ強くなったと自信がつき、帰国。

昔から文章を書くのが好きで、旅の間も詩を書いていたので、詩を活かせるミュージシャンを目指しました。
すぐに専属契約が決まり、それから9年間紆余曲折ありながら音楽活動をして、最高と思っていたバンドが解散した時、これ以上の曲作りは出来ないと音楽の道を退きました。

次に取り組んだのがモノづくりです。
当時インターネットはありましたが、検索するにも何から調べて良いかわからないので、東急ハンズの店員さんに質問したりして言葉を知り、その後ネットで調べて知識を得、製作に関してはタウンページで調べた幾つかの町工場に電話して、断られながらも思い描くものを形にしていきました。
昼間はアルバイトをし、夜は工場で機械の使い方などを深夜まで教えてもらって、Mac専用の冷却台を製作し、自分でホームページを作って売り出すと、3ヶ月で100台売れました。

一番辛かったのはリーマン・ショックで売上が激減した時。
理由を考えると、必要とされないものを作っていたとわかったのです。
あと3ヶ月で倒産という時に、どうせ潰れるなら一番やりたいことをして前に倒れようと考え、生まれたのが扇風機でした。
緻密に考え、行動は素早くし、1ヶ月で自然のそよ風が出る羽を開発。
モーターを開発してもらう会社が応援してくれて、試作品もその会社のお蔭で作ることができました。
様々な販売会社を周り2000台の事前注文を頂きましたが、初年度6000台売る必要があったので、考えた末に当時流行り始めていた家電芸人さんを待ち伏せして実際に体験してもらい、番組に採用して頂けました。
翌日、家電量販店からの問い合わせが入り、合計6000台の事前予約を確保できました。
最終的に初年度の売り上げは12000台になり、事業を継続することができました。

私の原点は両親の「人と違うことをしろ」という教育で培われたクリエイティブ魂と、14歳の時に母が突然死し、死生観を刻まれた事です。
よく「できない」と言う人がいますが、それは間違っていると思います。
「やったことが無いのでわかりません」が正しい答え。
上手くいく工夫をして行ったら世の中、殆どのことが出来るんですよ。

◆バルミューダ株式会社
http://www.balmuda.com/

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