頭蓋縫合早期癒合症の世界最年少執刀医のスゴい人!

生まれつきの染色体の異常で頭蓋骨が変形した状態で生まれて来る子供は日本でも年間100人~200人いる。
これが、頭蓋縫合早期癒合症という病気だ。
その為に、頭が尖ったり、目が飛び出てしまったり、後頭部が膨れ上がってしまうなどのほか、成長の過程で発達障害を引き起こす要因にもなる病気。
世界中でもこの手術を執刀出来る医師は100人ほどしかいない。
そんな手術を執刀する世界最年少の医師が本日登場するスゴい人。
生後1歳ぐらいで手術をし、成長が止まる15~6歳頃に微調整の手術が必要になるため、患者さんと長い年月を共にする。
この手術は50年前に初めて行われ、難易度の高い手術で生死の危険も伴うため今は引き受ける医師が日本にも数えるほどしかいない。
何故彼は、この病気の治療をしようと思ったのだろうか。
そして、彼が望む未来とは?
さあ・・・慶応義塾大学医学部形成外科 助教 坂本好昭様の登場です!

「日本の子ども達のために」

大学の医学部に入学後、初めは遺伝子の勉強など科学的な事ばかりでつまらなく感じ、辞めようと思った事もありました。
しかし、解剖学を学び始めるとのめり込みました。
生前に「医学の発展のため」という志のもとに提供して頂いたご遺体で解剖学を学ぶのですが、実際に臓器を触ったその瞬間、クローンなどの基礎研究ではなく目の前の人を救える医者になろうと思いました。
学生時代、頭蓋骨を外して骨を作り変える手術を目の前で見た瞬間、衝撃を受けました。
この手術はとてもマイナーですが、難易度が高い手術で「この分野を極めたい!」とその瞬間に思いました。
まるでキラキラと輝いた星を見つけたような感覚でした。
師匠が脳梗塞で倒れて急遽初執刀したのが29歳の時。
師匠の手術は5~6時間で終わるのに、私は10時間を超えてしまったのです。
患者さんのご両親は、若すぎる私を見て「先生がなさるんですか?」と言われました。ショックでした。
言葉の裏に、私じゃない人に執刀してもらいたいという含みを感じたからです。
技術面を高めようと一念発起して、本場のパリに留学することを決めました。
どこからも資金援助がないので、自分の貯蓄を切り崩して家族と共にパリに渡り、全くわからないフランス語で必死に勉強しました。
その結果、帰国してから同じ手術をすると3時間短縮できていました。
そして「自分がやらないと日本で生まれた子供達を救えない!」
と心構えも変化しました。
今は世界中のスーパードクターと連絡を取り合い、技術向上に努めています。
忘れられない患者さんは、生まれてすぐに余命三ヶ月と宣告された染色体異常のお子様。
両親は、天国に行く前に顔を綺麗にして欲しいと懇願されました。
兄弟にもショックを与えるので顔を見せられないというのです。
兄弟なのにお互いに知らないまま死んでしまうのは悲しすぎる。
手術は成功したものの、私はすぐに半年間の留学に出なければならず、帰国してICUに駆け込むと、頑張って生きて待っていてくれたのです。
この病気は、小児科、産婦人科の医師にも知られていません。
両親がちょっと頭の形がおかしいと病院に連れて行っても気づかれないケースがまだまだあります。
まずは医師やお父さん、お母さんにもこの病気を知ってもらうことが治療の第一歩です。
手術後、笑顔で診察扉を開け、「先生一緒に写真を撮って」と言われる瞬間。
成功して良かったと胸をなでおろします。

◆詳しい病気の説明や治療方法はこちら
http://prskeiocranio.web.fc2.com/
※一部携帯では見られない可能性があります。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう