障害を持つミュージシャンのコンテスト“ゴールドコンサート”でグランプリを受賞したスゴい人!

本日登場するスゴい人は、16歳の時に事故によって車いす生活となった。
彼はシンガーソングライターとして24歳でデビューして以来、アメリカ横断ツアーや5回の日本縦断ツアーを実施。
2011年に行われた障害を持つミュージシャンの音楽コンテスト「ゴールドコンサート」では、歌唱賞、グランプリのダブル受賞を果たした。
その活動は歌のみにとどまらず、障害を持つ人の為に様々な活動を行う。
徳之島に特別支援学校を作るための活動では、25,198名分の署名を集めた。
彼がさまざまな活動を通して伝えたいこととは?
さあ・・・シンガーソングライター 森圭一郎様の登場です!

「全てにありがとう」

16歳の時に事故に遭って高校を中退し、親から高校は出ておきなさいと言われて夜学に通い始めました。
車いすで出かけるのも恥ずかしいしあまり行く気は無かったのですが、そこで音楽に出会いました。
先輩が一緒にギター部に入らないかと誘ってくれたんです。
音楽は好きだったのですが、ギター部の部室は3階にあって誰かに車いすを持ってもらわないと行けない。
でも先輩がおぶって連れて行ってくれたんです。
実際にやってみて「歌だったら上半身だけでできる」と感動して、のめりこみました。
歌を仕事にしたら自分の得意なことで食べていくことができるので、その頃からプロになりたいと思うようになりましたね。
車いす生活になった事で、僕の選択肢は一気に狭まりました。
一見不幸に見えるかもしれないけれど、狭まったことで明確に目標を持つことができ、「音楽しかない」と覚悟を決めて打ち込むことができたので、今となっては良かったと思えます。
僕のテーマは「全てにありがとう」です。
折角生きているんだから、楽しまなきゃ勿体ない。
障害を負った事にも今では感謝しています。
このありがとうの気持ちを返すために、今は2つの活動をしています。
1つは、Love Hand Projectです。
車いすをLoveの文字で描いて可愛くしたものを作って広める活動をしています。
僕たちは手伝ってもらわないとならない場面があってこれをつけていることが「手伝ってほしい」という意思表示であり、健常者の人がつけていれば「手伝うから困ったら声をかけてね」という意思表示になります。
僕が16歳の時になかなか助けを求められずに苦しんでいたので、今同じ状況にいる人の為に、これを広めたいと思っています。
そしてもう1つは徳之島に特別支援学校を作る活動です。
7年前、講演会で徳之島に行き、特別支援学校が無い事を知りました。
その頃の徳之島では、障害を持って生まれた人は幸せになることを諦めていて、僕はそれを変えたいと思ったんです。
そこで、車いすの楽しさや素晴らしさを伝えたいと思い、車いすで島を一周してみんなに見てもらいました。
障害を持つ子のお母さんから「障害への考え方が変わった」と言われた時には本当に嬉しかったですね。
出会った人に対して「この人の為にこれをしてあげたい!」と考えることが僕の一番のパワーの源です。
これからも、音楽に限らず様々な活動を通してありがとうを伝え続けたいと思っています。

◆オフィシャルウェブサイト
http://keiichiro.com/

◆Love Hand Project
http://keiichiro.com/love/index.html

※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。

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