【阿部 博幸】日本に循環器の基礎治療技術を広めたスゴい人!

阿部 博幸

今では日本の心臓手術で当たり前に使用されている循環器の基礎治療方法である、冠状動脈造影技術や経皮的冠動脈形成術(PTCA)などの基礎技術を日本に広めたスゴい人が本日登場する。
彼は独立し自身のクリニックを開業後、がんの治療において効果が高く副作用が無い医療技術の開発研究に明け暮れた。
その結果、樹状細胞がんワクチンの開発に成功し、多くの人の命を救っている。
がん治療の総合的アプローチの功績を認められ、米国生命研究所から「がんの治療と予防への多大な貢献」に対して表彰を受けた。
さあ・・・医療法人社団 博心厚生会 九段クリニック 理事長 医学博士 阿部博幸様の登場です!

「与えられた環境を積極的に受け入れることが大切」

子供の頃に、父が貨物列車に轢かれてしまって左手を大怪我してしまいました。
治療に当たった先生が名医で、神経から骨から血管まで全て繋げてくれて元通りに動くようにしてくれたのです。
子供心に「医療って凄いな。大人になったら医者になろう」と決めたのです。
医大に無事合格したものの、医学部のあまりに高い授業料に一度はあきらめて北大の理学部に通う道を選びました。
家が裕福ではなかったので、一切学費の援助はありません。
そんな時、札幌医科大学の医学部長から、「合格しているのだから、ぜひ当校に来てほしい」と北大に電話がかかってきたのです。
「医学はすばらしい世界だ、チャレンジしてみないか」
という言葉に勇気をもらい、札幌医科大学に通うことにしました。
しかし入学してみると、医学部は内科、外科、整形外科など科目が無数にあって、しかもそれぞれの教科書が驚く程高かったのです。
今の自分の経済状況ではとてもじゃないけど買えない・・・
このままだと勉強もできない。
ふと、古本屋を覗いてみると、英文の教科書が破格の値段で売っていたのです。
英文の古本を買いあさっては読破し、それを売るということを繰り返しました。
私はこの古本で必然的に医学の勉強も英語の勉強もすることになり、このことが、後の留学と米国医師免許取得へと繋がりました。
後々になってみないと何が役に立つかわからないので、人生って本当に不思議なもんですよ。
アメリカでは、ペンシルバニア大学フィラデルフィア小児病院やクリーブランド・クリニック、スタンフォード大学などで最先端の医療を肌で感じながら学びました。
日本に帰ってきて、アメリカで学んだ冠状動脈造影技術などの循環器の基礎的な技術を日本に紹介していきました。
独立して開院してから特にこの十数年の間は、がんで苦しんでいる人を救うため、効果が高く副作用のない治療を目指して日夜、より良い治療の研究開発に取り組んできました。
その成果の一つが、その人のがん細胞分子を標的にした樹状細胞がんワクチンで、これは技術特許につながりました。
今の医療は、大規模集団調査の平均的応答によって導き出される治療薬や治療法(標準治療)が行われています。
個人の情報を無視しているので、薬剤や治療法が効く人もいれば効かない人もいるのです。
これからの医療は、遺伝子や性別、年齢、病歴、人生観などの個体差に合わせて、一人ひとりに最適な医療を提供することが、急務の課題になっています。
個別化医療を普及できれば、患者の身体的負担も減り、医療費の抑制にもつながるはずです。
人類のために、医療を一歩でも進めたい。
自分の関わった技術を使って助かる命があることが、何よりも嬉しいです。

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※一部携帯では見られない可能性があります。

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