定年後の社員で構成される増収増益を繰り返す会社を生み出したスゴい人!

定年退職者は旅行にゴルフと悠々自適に過ごしている、というイメージをお持ちの読者の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そのような生活を送っている方々は全体のわずか2割ほどであると言われている。
昨今では、定年後も仕事をしなくては生活が成り立たないという方も多くいる。
そんな社会問題に正面から取り組む会社の創業者が本日登場する。
彼の会社は60歳以上の方々を積極的に採用し続け、かつ毎年増収増益を繰り返し続けている。
彼が目指す定年退職者たちの未来とは?
さあ・・・株式会社高齢社 代表取締役会長兼社長 上田研二様の登場です!

「経営に失敗した経営者はまず自らの腹を切るべき」

幼い頃は比較的裕福な家庭であったが、ある時突然父が解雇を受けた。
そのため、小学生のうちからアルバイトに明け暮れる生活をして、大学も学費の問題で断念することになった。
一家の大黒柱が職を失うと家族に多大な犠牲が生まれることを経験し、何があってもリストラはいけないと感じた。
高校を卒業して、東京ガスに入社。
ガスメーターの検査員の仕事からスタートし、とにかく仕事をして、最後の退社式には総代までつとめた。
1991年、当時18億の赤字を出していた東京ガスの関連会社のガスターの営業本部長として出向し、2年で業績を黒字に変えた。
また、1997年、累積赤字6億円の東京器工というガスターの協力会社があった。
会社の再建をするために社長の募集があり誰も社長をやろうとしなかったが、私は志願した。
誰もがリストラが必要だと考える状況だった中、リストラは一切しないと宣言し、単年度黒字を達成した。
5年後には累積赤字もゼロになり、期末手当も出した。
リストラをしない会社再建を実行して、簡単に社員の首をきって立て直すような経営は本当の経営ではないと思った。
会社が拡大できるのは社員のおかげであり、会社が失敗したら、まずは社長が先頭をきって責任をとるべきである。
そんな日本の“雇用”における問題を解決する為、自分が定年を迎えた後は、現役を退いた人々を積極的に雇用する会社をつくりたいと思った。
日本の定年は平均寿命が70歳くらいの時に作られた制度であり、平均寿命が80歳程度の現在においては、60をすぎたばかりではまだまだ働ける。
持っている技術や経験も素晴らしい。
そして、定年後の高齢者は人の役に立ちたい、働きたいという思いが強く、年金ではなく働いた給料から孫などに何か買ってあげたいと思うのである。
定年後、仕事が無くなって、家庭の中で肩身の狭い生活をしている人は決して少なくない。
人は、人のお役に立ちたいもので、定年後の高齢者はもっともっと働いて良いのです。
私は、今パーキンソン病で上手く字を書けず、物も上手く握れず、体にガタはきておりますが、生涯75年間でもっとも今が働いていると思います。

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