【漆 紫穂子】わずか7年間で、存亡の危機にあった私立中高一貫校を改革によって人気校に復活させたスゴい人!

漆 紫穂子

本日登場のスゴい人は、一時は存亡の危機にあった学校に改革を起こし、復活させた。
やる事が大きすぎて何から手をつけるべきか分からなかった彼女は、まず教員、保護者、生徒、卒業生、他校の先生、塾の先生など、色々な人の話を聞いた。
カリキュラムの見直し、制服の変更、校舎の建替えなど、ソフト、ハードを問わず改革を進めた結果、7年間で偏差値20ポイントアップ、志願者数60倍という大きな成果をあげた。
前例のないこと、無理と言われることにチャレンジしてきた彼女だが、失敗や挫折は、すぐに思い出すことができないと言う。
学校改革成功の秘訣とは?
さあ・・・品川女子学院 校長漆紫穂子様の登場です!

「大きい目標と小さい目標」

いろいろな方からお話を聞き、2人の方の言葉が私の心に残りました。
ほとんどの人からは「やっても無駄、もう手遅れ」と言われましたが、ある方だけは「大丈夫」と言ってくださったのです。
「今できることがあるでしょ?どんな小さなことでもいいから。それをやり続けているうちは大丈夫。あなたの心が諦めなければあなたの学校は絶対に潰れない。」
そう言ってくださいました。
これが心の支えになりました。
また、別の方からは厳しく叱られました。
改善の方法を教えて頂いたのに、私が「それは難しいです」と言ったときです。
「できない言い訳をするな! これ以上落ちる事がないんだから!」と言われ、「そうか、失うものがないということは、何でもできるということなんだ」と気づいたんです。
それから、良いと思ったものはすぐやってみることにしました。
その頃の私たちには小さい事しかできなかったけれど、小さい事は失敗してもすぐに修正できます。
ひたすら今できる事をやって、上手くいかなければすぐにやり直すことを繰り返しました。
小さい事は成果も出やすい。
目標が大きすぎて、やる前に諦めてしまったり、遠すぎて途中で挫けてしまったりすることもあると思いますが、私たちには大きなことをやる余力がなかったために、小さな、目に見える成功体験を積み重ねることができました。
「優先順位よりスピード」
結果として、それがみんなの心を前に向かわせてくれました。
当時はやらなければ潰れる、という状態だったので「失敗」「挫折」という引き出しを作っていたら気持ちがもたなかったと思います。
私の中に「辞める」という選択肢はありませんでした。
諦めて逃げて、卒業生の母校がなくなるということは、私にとって死ぬよりも辛い事だったので、退路がなかったんです。
死ぬかやるか思うと、大抵のことはやれました。
そして、いよいよ「もうだめ」というときも、生徒の顔を見ると復活しました。
「この子たちの為だ」と思うとパワーが湧いてくるんです。
ガソリンのようなものですね。
やると決めたことが始まりでした。
やると決めると、周りの人が手伝ってくれて、気づくと無理と言われた事ができていた、そんなことの連続でした。
何のためにやるのかという大きい目標と、今日できる小さい目標の両方を持つ。
今日の一歩は小さな一歩でも、諦めず、今できることを続け、10年たって振り返れば、そこにはきっと一本の道がつながっています。

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