婚活業界。 ここ数年は婚活ブームもあり、 結婚相談所やお見合いパーティーを利用する人も少なくないが、もともとはアナログな業界で顧客情報も紙で管理していた。
そんな婚活業界にITという新たな風を吹き込み、婚活の新しい仕組みを次々と創り出してきたスゴい人!が本日登場する。そんなスゴい人!だが、強烈なハングリー精神があって起業した訳ではないという。業界を牽引するパワーはどこからきているのだろうか?
さあ・・・株式会社IBJ、代表取締役社長石坂茂様の登場です!
「愛情を大切に」
大学を卒業して銀行員をしていましたが、28歳の時、インターネットの情報課金をビジネスにしようと独立しました。友人を紹介して結婚に至った経験が沢山あり、面白そうだったので、2000年頃、婚活サイトを立ち上げました。
既に出会い系サイトはありましたが、本人証明が必要で、カスタマーサポートまでしているサイトは日本で初めてでした。
3年ほどで順調に会員が伸びていた時にyahooから声がかかり、yahooの事業として子会社化する事に決めました。
yahooのサービスが軌道に乗り始め、次は成婚率を意識したサービスをしたいと思い始めました。
やはり、結婚に至るまでには紹介するだけではなく、相談に乗り、最後に背中を押すなど、ITでは解決できないアナログな部分が重要です。
そこで、再びyahooから独立を決意し、IBJを立ち上げました。
これまでは、全国各地の1000~1200の結婚相談所でそれぞれ婚活のお手伝いをしていた仲人さんをネットワーク化し、インターネットを導入しました。仲人さんもIT化を求め始めていた時期だったので、スムーズに広がりました。また、それまでは凄腕の仲人さんがいてもなかなかノウハウが共有できない状況でした。私はまず、仲人さんにノウハウを教えていただき体系化し、社員の育成に努めました。私が社員の育成・採用をするときに大事にする事でもあるのですが、人の愛情はinputされた以上にoutput出来ないのではないかと思います。だから愛された経験はすごく大事です。
私自身経営する中で、ピンチや大事な時、昔ながらの友人に助けてもらいました。
創業間もなく社員が全員辞めていった時は柔道部時代の後輩が来てくれました。また、CFOとしてyahooからの独立や上場を進めてくれているのは銀行時代の独身寮仲間や上司です。
これからもお世話になっている方に愛情や感謝の気持ちを持ってお付き合いしていきたいと思っています。
まだまだ婚活業界は未整備です。クレームの多い業界だし、不透明な部分もあります。業界のリーディングカンパニーとして信頼度をUPさせていきたいです。上場する事がその第一歩ですね。
そして今後は、結婚を希望する人だけでなく、今は結婚を考えていない人のライフデザインもできるような会社にしていきたいと思っています。アナログが抜けきらないIT企業としてこれからも誠実にやっていきます。