「教えない、やらせない、無理強いしない」をモットーに、子どもたちが本来備え持っている、個性や才能を伸ばす教育を行っている『天才キッズクラブ』。入園した子どもたちの多くが、驚くほどの天才性を発揮する『天才キッズクラブ』の理事長田中考太郎さんにお話を伺いました。
27時間笑顔・永遠の3歳児 こうちゃん
みんな日本一、世界一になれるのか?
---------なるほど~。ちょっとしつこいですけど、その理屈で言うと、「誰でもどんなことでもできる。」っていう方向になってるじゃないですか。
「誰でも天才」というか。本当にみんな日本一、世界一という高いレベルになれるんでしょうか?
私は教育者として行き着いたのは、例えば「センスがない」と言われた人が、世界レベルになることは、ある。
だから誰でも可能性があるというところに行き着いたから、面白い!
---------本当に信じているんですね。
そう!いかに指導者がそれを信じられるようになるか。っていう。それに対して良い声掛けができるか。
最初はいかに楽しくさせてあげるか。楽しいと思えるか。
気がついたらすごいレベルになってたっていう状態までしてあげて、あとはある程度どっかで手放してあげて、本人がやるかどうかだとは思うんですけど、
でも、いい指導者に会うっていうのは大きいですよね。
---------信じること。そして、楽しく取り組むことが大事なんですね。
『天才キッズクラブ』では環境が揃っている
---------『天才キッズクラブ』ではそういった環境がそろっているんですね。
そうなんです。
朝の会では、今日のスーパーハッピーというワークで子供達が褒めあったり、先生同士で行うピグマリオンミーティングでは大人達が褒めあったり。
とにかくうちの理念は、世界一わくわくする保育園。
大人も子供もわくわくするわけ。
まず、我々大人が楽しんでる姿を見せる。
それを見て、子供たちは
「あんな大人になりたい」と。
結果、大人も子供もみ~~~んな楽しいという。
行きたくてしょうがない。
子供だけでなく大人もみーんな行きたいという。
早く園に行きたい!早く仕事に行きたい!
そんな環境を作っています。
憧れの東京でバイト三昧
---------高校で成績がガタ落ちして、その後東京で定時制大学に行かれたんですよね?
そう。
友達みんなの力を使って、しっかりカンニングさせてもらって(笑)
何とか高校卒業させてもらいましたよ(笑)
---------カンニングですか笑
そう。でも、
東京で定時制で何か習いたいってわけじゃなくて、
ただ東京への憧れというか、
ただビジネスがしたいという思いだけですね。
もう、
三つバイト掛け持ちしていたよね。
1つ目は、青果市場での荷物運び。荷車押してたよね。
2つ目は、車で牛乳配達ね。2トントラックに乳製品をいっぱい積み込んで、主婦の方に販売して。
3つ目は、夜、新横浜の駅前レストランでラストまで働いてたよね。
朝4時から10時ぐらいまで働きっぱなしだった。
---------めちゃくちゃなスケジュールじゃないですか!!ちょっと、学校に行く時間がスケジュールに入ってないんですけど笑
すぐやめちゃったよね。学校(笑)商売が楽しすぎて。(笑)
でもね、その間に宅建取って。
それで、最終的に不動産屋に就職するんだよね。
---------宅建取られたんですか!?やっぱ、興味とか目的がハッキリすると俄然やるんですね。
そうよ。やればできる子。
だからみんな天才だと言ってるでしょ(笑)
<手に受話器をガムテープでぐるぐる巻きにして電話営業!?>
でも、その入った不動産の企業が今で言うところのブラック企業で、
とにかく、手に受話器をガムテープでぐるぐる巻きにして電話営業させられるんだよね。
---------ええええ!ほんとにそんなのあるんですか?
あるんですよー。
1日何百件と電話かけるんですよー。
もう鍛えられましたねー。あの経験は良かった。
商売の基本ですよね。
元手が要らないんだから。電話だけだから。
---------たしかに。
電話とガムテープだけですもんね(笑)
そこで売上バンバンあげて優秀社員として表彰されて、ハワイとか行ってたりしました。
あと、自分で不動産も買って、それが倍々ゲームで増えて行って。
---------いわゆるバブルですね。
そうなんです。3000万で買ったものが半年くらいで7000万で売れるんですよ。
そりゃおいしかったですよ。
気が付いたら時価総額10億の資産を持ってましたね。サラリーマンで。
---------すごい!
そしたらそのうちに、バブル崩壊してしまって、
あれよあれよという間に借金5億になってしまった。
---------えええ~~!天国と地獄ですね。
ほんとにそんな漫画みたいなことあるんですね。
で、どーしたんですか?その借金は?
バブル崩壊前になるんだけど、不動産屋やっていたときに知り合ったアパレルの社長さんに、お店やってみないか?って誘われて、
楽しそうだったんでアパレル業をやっていたんです。そしたら今度はそっちが上手くいきだした。
アパレルやりながら借金返済
もうその頃は大変だったですよ。
臨時の店舗で服売ってたから、直前まで店の掃除をして、服を並べて。。。
夜遅くまで自分でプリントごっこでチラシ作って、
それを深夜にポスティングして。
で、ほんとがむしゃらに働いて。
必死だよね。やるしかない。でもものすごい力がついた。
そんで借金返したんだよね。
---------全部返しちゃったんですか!?
そう。そして、いつの間にか
ブティックが1億売上げる店舗ができてきた。そして、だんだん1億店舗が7店舗ぐらいになって、だんだん拡大路線を取って。
---------またまた大躍進ですね!
そう。そうすると、今度人材育成が追い付かない。
あれよあれよという間に、リーマンショックがきて、結局アパレル業も廃業になっちゃった。
---------なんと!ホントにジェットコースターのような人生ですね。
教育との出会い
その時に色々考えさせられて、
たまたまその頃、自分の子供の教育を考え直す機会があって、
様々な塾・保育園などを見に行ったんです。とある保育園では、幼児の頃から運動をさせたり、知育をしていて。その時に子どもの能力の素晴らしさに感銘を受けたんです。わが子達にも、そんな教育を受けさせてあげたかった。
そこに、自分自身の経験から、
先生に「暗算の天才だ!」と褒められた事や、
子供時代に、様々な環境が自分を作ってくれた事とがビタッと合って「これだ!」と!それがきっかけで教育事業を始めました。
---------先生に天才だと褒められたり、家庭環境で自然に商売が身に付いたりしていた経験が、教育方針につながったんですね。
そう。これは天才キッズで大切にしていることなんですが、「無理強いをしない」ということ。
やりたいことをとことんやる。
私の人生もそうやってきましたから。
おかげさまで、この方針が沢山の共感を呼び、「天才キッズクラブ」は
神奈川県を中心に今では17園も運営させてもらっています。
これからの子供に必要なこと
---------では最後に、『天才キッズクラブ』は
今後どのようなことに取り組んでいかれるのですか?
やっぱり一つは、教育って、何か例えば逆立ちができて、本が読めてっていうだけでは駄目だと思うんですよ。
やっぱり、人とどう関わるか。
友達思いであったりとか、道徳的に人のこと応援できる、応援される。
そういう子になるような環境を作らないといけないんじゃないかと。
結局「できること」だけをクローズアップしちゃうと、
”逆立ち歩きができる”だけど、その子たちが小学校行って、通用するかっていうと、逆に鼻高々でやったりしたら
「お前生意気だ。」とか言って。それで、シュンとなっちゃったら、駄目なわけだから。
「できる」っていうことだけを我々が求めちゃうと、
そういうふうになってっちゃう。実績主義になっちゃう。
そうではなくて、
どこに行っても通用できる「愛される人間」であり、人の面倒見がいいとか、
そっちを第1に持ってかないと、将来苦労しちゃうよね。
人を思う気持ち。優しさ。が大事じゃないかなと。
自分が人よりできても、偉ぶるんじゃなくて、
「じゃあ応援するからやろうよ!」とか、
そしてみんなが応援し合うようなムードメーカーであったりとか。
そういうかわいがられる人になる。のが大事じゃないかなと。
そっちを一番に持っていく。そこが、とにかく一番で、その上で文武両道。
その環境作りが大事だと思っています。
---------なるほど。
是非一度『天才キッズクラブ』見に行ってみたいです!
今日は本当に素敵なお話をありがとうございました。
田中孝太郎氏 プロフィール
昭和33年生 長野県出身
平成3年 不動産勤務後、不動産業で独立。ほぼ同時にアパレル会社も経営。
平成21年 株式会社TKC設立。現在17の保育園と学童を運営している。
近著『「やらせない、教えない、無理強いしない天才キッズクラブ式「最高の教育」』(きずな出版)
公式サイト:https://www.tensaikids.jp/
筆者あとがき
田中さんにお会いした印象は、
とてもエネルギッシュで、子供のような目をした方という印象。
面白い事が大好きで、ここには書けないエピソードが満載(笑)
インタビューの3分の1は書けないほど
ずっと笑いの絶えないインタビューでした。笑
田中さんこのユーモア心が子供達の心を掴み、
一緒に楽しめるんだなと感じました。
大人の私達もすっかり心を掴まれました。
天才キッズクラブ、
ぜひ一度見学に行ってみたいと思います。