アニメでヒットを連発させる上場企業を立ち上げたスゴい人!

今や、オタク文化という狭いものではなく、“クールジャパン”と言われ世界から注目される、日本アニメの世界。
今日は、このアニメ業界で制作会社を起業し、上場まで実現してしまったスゴい人の登場です。

“PSYCO-PASS サイコパス”
“黒子のバスケ”
“攻殻機動隊”
アニメに詳しくなくともタイトルを聞いた事のある方も多いであろう、これらのアニメ作品はすべて、この方の会社から生まれた作品。

なぜ、アニメを選んだのか?

さあ・・・
株式会社プロダクション・アイジー
代表取締役社長
石川光久様の登場です!

「好きになる努力」

小さい頃からアニメが好きだったわけでもなく、周りと同じように漫画を読むくらいだった。

大学時代、文楽が好きだったこともあり、その流れで八王子車人形の師匠に弟子入りした。結構有名な一座で、海外公演もおこなっていた。
師匠が海外に行っている間、なにかアルバイトをしようと書店でアルバイト雑誌を手にとった。
パラっとめくったページに、竜の子プロダクション(現 タツノコプロ)のアルバイト募集があった。
なんとなく、ただ、お金じゃなくて将来に役立つスキルが身につくかな?という考えだけで面接に行ったら、その日に採用が決まった。
後から知ったが、あまりに仕事が厳しく、ほとんど毎月のように募集をかけていて、とにかくがむしゃらに働ける若者を常に募集していたようだ。

すぐにアルバイトを始めたが、本当に忙しすぎる。ほとんど家にも帰れない(笑)
そのうち、土日にある八王子車人形の稽古にも参加できなくなって来て、僕は一座を破門されてしまった。本末転倒だ。
それでも、めちゃくちゃ忙しくても、アニメの仕事は面白かった。

結局、1年3ヶ月アニメの仕事をしていた。
そこで貯めたお金で10ヶ月かけての世界旅行をした。「自分探しの旅に行ってくる」って言ったけど、僕は結局何も見つけられなかった。
ただ、海外を放浪して、「人間って一人ではなにも出来ないんだな」ということを実感した。
帰国して国分寺をぷらぷらしていたら、アルバイトをしていた時にお世話になったアニメの監督と、偶然再会した。
「また、来てくれないか?」
この一言で、翌日からまた竜の子プロダクションで働くことになった。
この時は、新人としてではなく経験者として見てもらえて、気づいたら責任ある立場でアニメの制作に携われていた。

しかし、竜の子プロダクションの経営がうまくいかなくなった時、大規模なリストラがあった。
たくさんの仲間が、職場を後にせざるをえなかった。
それを見て、僕は悔しかった。彼らは何も悪くないのに。
だから僕は、リストラされた仲間たちを集めてフリーのプロダクションチームを作った。
これが、今のプロダクションI.Gの原型だった。

目の前にある、与えていただいた仕事を一所懸命やっていたら、今に繋がった。
僕にとって、アニメは好きというだけではなく、仕事だった。
仕事だから、きっちりと結果を出すことを強く意識した。

今の若い子たちって、情報をいくらでも取得できるせいか情報ばかり求め過ぎで、やらない理由ばかり考えている気がします。
もっと、今すでにやっている目の前のことに集中してみてください。
その先に、必ず何かが生まれるはずです。

努力の継続と、好きになる努力。
とにかく、続けてみようよ!

◆プロダション I.G Official WEB
http://www.production-ig.co.jp

◆『攻殻機動隊 新劇場版』2015年初夏ロードショー決定!
http://kokaku-a.jp

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