
今でこそ珍しくなくなった女性のタクシードライバー。50年前は日本でたった一人だった。男性ドライバーにまじってがんばり続けた。彼女にはやらなければならない理由があったのです。そして50年間ずっと無事故で運転をし続けました。日本初の女性タクシードライバー、青野輝子様の登場です!「ご縁を味わえ」元々、ルノーというフランスの車のセールスをやってました。まだ、女性のビジネスへの参加がほぼ、ゼロだった時代。私には働かなければならない理由があったのです。お見合いで結婚した旦那に逃げられました。子供がいたのですが、一切の養育費もなく勝手に出て行きました。ガムシャラでした大学卒の初任給が1万数千円の時代に、30万円の収入を得るくらい売ってました。そして、ルノーの日本撤退によりタクシーの世界に入りました。日本で唯一の女性ドライバー。後で知ったのですが、私が初めてハンドルを握ってから約20年の間は女性ドライバーは私だけだったようです。去年、プロとしてのハンドルを置きました。タクシードライバーとして運転をし続けていた50年間ちかく、ずっと無事故。走った走行距離180万キロ。運転日報をきちんとつけていて、やめるまで16万881人のお客様を乗車させてました。お仕事でお疲れのお客様の一日の終わりに、タクシーに乗って帰宅していただく。そんな出会いだからこそ私は、お客様とのご縁を大事にしてました。出版会社のお客様とのご縁で本を出版し、イベント会社のお客様とのご縁で講演をするようになりました。ご縁って生かし方によっては味なものなんですよね。