1980年代にトレーナーが一大ブームになり、11坪の店舗に3,000人が列をなすという社会現象にまでなったブランド「BOAT HOUSE」
そして、サンタクロースのキャラクターをモチーフに多くの芸能人やスポーツ選手が愛用し、大ヒットした「CAPTAIN SANTA」
この2つのブランドを生み出したスゴい人が本日登場する。
彼の事業のスタートは22歳の時、四畳半のアパートからだった。
以来47年間、愛され続ける大ヒットブランドを2つも生み出した彼の成功を支えている想いとは。
さあ…
株式会社ジョイマーク・デザイン
代表取締役
下山好誼様の登場です!
「夢を追いかけて」
岡山の呉服屋の家に生まれ、中学の時に家業がダメになり、苦労しているおふくろを見るのがつらくて15歳で東京へ出てきました。
婦人服の会社に入り、給料8,000円で5,000円をおふくろに送っていました。
それから定時制高校を出てデザイン学校でデザインを学び、22歳で四畳半のアパートを借りて会社を立ち上げました。
最初は依頼を受けてプリントをしていましたが、洋服がすごく好きでVANの石津謙介さんに憧れて、どうしても洋服を作りたくて、男物のエプロンを販売すると大ヒット。
ヒット商品が次々に生まれるようになり事業が順調になった反面、ヒット商品をマネされることも増えました。
そこで、渋谷に当時まだ珍しかった直営小売店「SUNDAY BEACH」を開店。
集まってくる学生たちを可愛がって、お金が無いと言うとシャツをあげたりして、よく女房に叱られていました。
SUNDAY BEACHが話題になり、次にIVYの店を作ろうと出店したのが「BOAT HOUSE」です。
最初の頃は全然売れませんでしたが、可愛がっていた学生が出版社に就職し、「下山さんの力になりたい」とファッション誌などで取材してくれて、半年後には人が並ぶようになり、最終的には3,000人が並ぶ社会現象にまでなりました。
あまりにすごい人気で、「本当にこれでいいのか」と思うほどでした。
売上が下がってきた頃、BOAT HOUSEを閉めようと考えていると友人に話すと、ダメだと言われたのです。
「お客さんが一人になってもやらなきゃいけない、責任がある」と言われて、もう自分一人のブランドじゃないんだと実感しました。
贅沢かもしれませんが、実力以上に大きくなり、疲れてしまっていた頃、大好きなウォルト・ディズニーの本を読み、ディズニーはキャラクターが彼の心を伝えているということにヒントを得て、世界中で知られているキャラクターと言えばサンタクロースだと思い、「CAPTAIN SANTA」が生まれました。
欲しいという友人にあげていたら口コミで芸能人やスポーツ選手も着るようになり、新たなヒットとなりました。
最近は安いものが売れる時代になって苦しい思いもしますが、僕たちには昔から支えてくれているファンの皆さんがいます。
良い時も悪い時も、今日まで47年やって来られたのは、支えてくれている皆さんのお蔭です。
自分の力は1%、残りの99%は周りの方の力です。
これからは支えてくれた人たちに恩返しをして、いつも明るく夢を追いかけるトップであり続けたいと思っています。
◆株式会社ジョイマーク・デザイン
https://www.joymark-design.co.jp/