神主から企業経営者へ!異色の経歴で日本の神道精神を守るスゴい人!DAY2

今日ご紹介するのはPPBコミュニケーションズ株式会社代表の清原正光様。神主として神社に奉仕した経験から貿易会社へ転職。経営者として様々な経験を重ねながら現在は、神田神社(神田明神)において文化交流館の運営会社の代表と神社の専門委員を務める。

 

  天地人  

 見どころ

ー神主からサラリーマンへ!あまりの違いに迷いの日々

ー売上が急成長した「人」のご縁

ー神社のことがわかる、企業経営者として

DAY1を読む

神職からサラリーマンへ異色の転職

歴史が好きでしたから、京都への憧れも強かったですからね。そこから就職試験をしてね、27歳で初めてサラリーマンになったんです。喜んだのもつかの間、入社した貿易会社では右も左もわからない新入社員でしたから大変でした。神主としての経験はほぼ通用しなくて、ゼロからの学びなおし。当時はマイカルやビブレなどの量販店さんへ生活雑貨を企画提案して、中国で安価に生産して納品する仕事でした。財務の知識はもちろん無いし、バランスシートも読めない。卸値とか掛け率とかっていう言葉も初耳。半年くらいは本当に必死でした。その時に就職先の社長に、「清原君、とにかく本を読みなさい。」と何度も言われました。本を読むとね、何がいいかっていうとね、ワープできるんだよ。稲盛さんや松下幸之助さんなどの名だたる経営者の考え方に自分を投影して、その思考回路にワープできるんだよ。と言われたんです。読書を通してビジネスの世界におけるトップの考えを学びましたし、自身がどうあるべきかを考えるきっかけになった気がします。

 

サラリーマンから独立、経営者となる

西日本の営業担当になってからは、月曜に出張に出て、金曜に戻ってくるという生活でした。西日本全域のクライアントさんを回って、新製品の企画提案なんかをしていました。アイテムとしてはアロマキャンドルやフラワーベースなどが多かったですね。神主出身という異色の経歴というのはどこに行っても面白がられましたね。(笑)3年くらいして、この事業を一人でやってみようと思い立ち、独立したんです。30歳でした。最初は一からお客さんを獲得してまいりますから大変でしたよ。一番最初にやったのは通販商品のノベルティ商品の企画提案です。三洋電機のカーナビゲーションシステム「ゴリラ」のカバーなんかをOEM生産して納めていましたね。これは当時三洋電機さんに勤めていた知人からこういうのがあったら便利だよというアドバイスをいただき、作ったんです。やはり要所要所で

「人」のご縁に助けられてきました。そこからカメラのケースなどの販促用品のご依頼をいただいたりしてね、当時深圳から東莞エリアの工場で生産をしていました。

 

「人」のご縁で事業は急成長

そんな時に知人の紹介で京都の八つ橋銘菓の「おたべ」の部長さんとお会いしました。その部長の紹介で酒井社長にお会いしたところ「これ作れる?」とお話をいただいたのがディズニーのお菓子の缶だったんです。うちは八つ橋だけではなく、ディズニージャパンのサプライヤーとしてクッキーなどのお菓子を作っているんです。というお話でした。その時に食品衛生上の問題を解決して、中国でこのクッキー缶が作れたらすごくコストダウンできるのだけれどどうだろうかとご相談いただいたんです。数はなんと300万個。サンプルをお預かりして、翌日には中国に飛びました。現地で台湾人が経営していた工場がありましてね、日本の衛生基準を何とかクリアできる工場を見つけたんです。その工場はラッキーなことにアメリカディズニーの仕事も請け負っていたので、米国向けの生産ラインを日本向けの厳しい品質基準に合致させるかというところを解決したんです。

台湾人の経営者もなんとか日本向けのビジネスをやりたいという思いでしたので、工場を改修してラインを作ったんです。冷房が無いので工場は常に窓を開けています。そうすると虫などの異物混入が必ず起きます。ですから冷房施設をいれたり、ジェットカーテンを設置しました。従業員が工場に入る際に、体についた微細な物質を飛ばすためです。当時としては最先端の機器でしたね。クッキー缶は蓋とは別に梱包します。日本のクッキーを詰める時に蓋を開ける工程を減らすためです。しかし輸送途中でやはり異物が混入しないようにその缶を逆さまに箱に詰めることを工場の職員に指導したりもしました。売上は当時で10億くらいありましたかね。ユニバーサルスタジオジャパン社にも納品していました。ただやはり狭い業界です。後発のメーカーさんもたくさん出てきましたから、会社は親族に経営権を渡してご縁いただいた東京の会社の役員をお受けして東京に出てきました。

 

東京で心機一転、再度起業。カードビジネスへ参入

2009年に東京で再度自分の会社PPBコミュニケーションズを興しました。今までやっていたクライアントさんには行けませんから、ゼロからの発想での勝負となりました。この時に徹底したのは「人に会うこと」とにかく人との出会いからビジネスは始まると考えていました。

当時出資してくれた方がETCカードのセットアップビジネスをやられてい方だったんです。簡単に言うと、カードに入会するとETCをプレゼントするキャンペーン。これをETCではないもので展開したんです。カードに入会すると特別な体験ができる、シークレットライブにご招待。とかね。カード作りからのコンサルタントとイベントの実施です。

Boyz Menのシークレットライブを豊洲で開催したりしましたよ。カードシステムというのは、ファン経済であり、顧客の囲い込みマーケティングです。カードというのはファンにとってのコミュニケーションツールなんです。そのカードに関わるファン層が何を欲しているのかを見極めることが成功への道筋です。モータースポーツのファンクラブを設立したりもしました。そんな折にご縁があったのがドトールコーヒーの星野社長。リピートユーザーの満足度を高めるために何かないかと宿題をいただきました。そこから生まれたのが今のドトールバリューカードです。当時は10杯綴りのカードを買うと一杯無料で飲めるという紙の回数券のようなカードがあったのですが、星野社長はもう少しエンドユーザーの満足度と高めるために何かできないかという発想をお持ちだったんですね。

 

神職の経験が活きる神田神社とのご縁

私自身は神主を務めた経験をもってビジネスの世界に足を踏み入れましたから、今こうして神田明神様のお手伝いをできていることはご縁だなと思っております。神主をやって、ビジネスをやって会社を興して、また神道の世界にこのような形で戻ってくる人というのはあまりいないのではないでしょうか。両方を知っているからこその視点や考え方というのは我ながらユニークなのではないかと思いますね。

今般のコロナ禍で政府からは初詣などで人が集まる神社においても密を避けるために営業時間の短縮要請がだされ、実際にたくさんの著名な神社でも営業時間の短縮や夜間参拝の自粛などが検討されています。(202012月中旬)勇気をもって声に出すなら、私個人の考えでは神社はやはり民衆の精神救済の最後の場所として門戸を閉ざさないでほしいと思います。

今コロナで人々が職を失ったり、愛する人を無くしたりというまさに辛苦の時代を過ごしています。今この時こそ神にすがり、光を見出すための場所として神社は人々に寄り添い支える唯一の場所としてあるべきだと思うのです。それこそが神社の使命であり、何千年もの間日本の民衆精神を支えてきた神道の神髄だと思うのです。コロナ時代の今、神社としていかに民衆の信仰を守るのか、それを考えるのが今神社に問われていることだと思います。やり方はいろいろあると思います。例えば「遥拝」。昔から伊勢神宮へのお参りがなかなか叶わなかった江戸時代に、伊勢神宮(正確には皇大神宮)の遥拝殿として東京大神宮ができました。今なかなか人が集まるのが難しい時代にあって、やはり神社へのお参りが叶わなくなっています。今こそそれぞれがそれぞれの神社へ遥拝をする文化が広まればよいなと考えています。

 神田明神の敷地内にあるEDOCCO STUDIO

経営者としての視点

神主、サラリーマン、経営者と、様々な経験を通して言えることというのは「人とのご縁を大切にすること」これにつきます。

会社の経営ってともすれば前年度よりも業績が拡大することが重視されがちですよね。売上拡大、利益増大。そこに突き動かされながら会社の経営をするのが普通だと思います。でも私が考えているのは企業にとって「成長」と「拡大」は違うということ。会社の中で昨日できなかったことが今日できるようになる。それは利益などの損得勘定だけではなく、もっと定性的な意味合いからもです。その成長を実感するからこそ、更なる事業拡大が現実的なものになるのだと思います。今、事業拡大もとても困難な時代となりました。それでもやはり企業として企業人として日々の「成長」を目指し、精進していくことが重要だと考えています。

神田明神文化交流会館 EDOCCO入口

 

◆プロフィール 清原正光(きよはら まさみつ)

大分県出身。皇学館大學卒業。PPBコミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長

宗教法人 神田神社 1300年記念事業奉賛会 専門委員

東部トップツアーズ株式会社 東京2020オリンピック・パラリンピック カンパニーブランディング推進 アドバイザー

株式会社CoCoRo 代表取締役社長

コーポレートサイト https://cocoro-k.co.jp/

コンテンツサイト https://edocco-studio.com/

PPBコミュニケーションズ株式会社 公式サイト:http://www.pp-bank.jp/wp/

KANDA FESTIBAL:https://kanda-festival.com/

2021年2月20日(土)~23日(祝日)の4日間

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう