日本を代表する世界的ファッションデザイナーKOSHINO JUNKO
キューバで外国人デザイナーとして初のショーを開催したり、ニューヨークのメトロポリタン美術館でファッションショーを行うなど、彼女は、『前例が無いこと』への挑戦をし続けている。
そんな活動の功績が認められ、「イタリア連帯の星」カヴァリエーレ賞、モンブラン国際文化賞など数々の賞を受賞している。
2011年キューバ政府より、日本とキューバの文化交流に寄与したとして、友好勲章を授与した。
オリジナリティを追求する大切さを教えていただきましょう。
さあ・・・KOSHINO JUNKO様の登場です!
「オリジナリティの追求」
絵を描くことが子供の頃から好きで、ずっと続けてきました。
19歳の時に装苑賞を受賞できたのは、それまで続けてきた努力が実ったからかもしれません。
24歳の時に、憧れだったパリに行きました。ファッションと言えばパリです。
当時日本ではパリに旅行する人はいない時代です。沖縄で飛行機を乗り換えて、40時間はかかりました。パリの北駅に着いたら、まるでそこは東京の上野のよう。
暗くて、活気が無く、地味で、ただ街が大きいだけ。
自分が思い描いていた、華やかなイメージとはかけ離れていました。
それでも、すぐにクリスチャンディオールの本店に向かいました。だけど、発音が悪いので、なかなかたどり着けない。たまたま日本語ができるフランス人がいたので、助けてもらいました。
人の縁とは不思議なもので、この人とは後々一緒に仕事をすることになりました。
20代はタイガースやテンプターズなどの衣装のデザインを担当したり、ショーを開催したりと順調に過ごしていましたが、31歳の時、3,000万円もの大金を騙されました。
今のお金に直すと3億円という大金です。
周りに頼みこみ2,700万円まで何とか集めたけど、あと300万円が足りない。
本当にもうギリギリの時に、お店の大家さんがお金を貸してくれました。
挫折するのかなと思ったら、いつも誰かが助け舟をくれるのです。
人と違うことをやることはとても大切です。そのために突拍子も無い計画を立てたりします。
ニューヨークのメトロポリタンミュージアムでショーをやろうとした時には、前例が無かったので周りから「ありえない」と言われました。
でも、やる気になればありえる。頭から無理だと思えば何もできない。信念を持ってやれば、必ず物事は成し得ます。過去に人がやったことをないことをやる、努力と勇気が大切なのです。
それに、夢を持つことも重要です。例えば、パリに行きたいとか、誰かに会いたいとか
小さくても、大きくてもいい。そうすれば、アンテナが敏感になり、必要な人に会ったり、必要な出来事に遭遇した瞬間にピン!と来ます。おぼろげな夢も具体的になってくると、輪郭が見えてきて必ず結果が出ます。
夢や目標さえ決めておけば、何をすべきかは自ずと見えてきますよ。
未来から見たら、今日という日が今の人生の中で一番若いのだから
思い立ったら、即行動ですよ!
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