3万人の押し花インストラクター会員を生み出した押し花作家のスゴい人!

本日登場するスゴい人は、押し花作家として、指導者として活躍するスゴい人!
彼は日本全国に約3万人の押し花インストラクター会員を有する世界最大の押し花愛好団体の会長として、日本中に押し花を広めた人物である。

その活躍は国内のみにとどまらず、1998年にはアメリカ最大の花の祭典「フィラデルフィアフラワーショー」の押し花コンテストで、日本人初のグランプリを受賞。
2001年には日英政府交流事業「JAPAN2001」の企画で、日本を代表する押し花作家として、イギリスのケンブリッジ大学植物園で個展を開催するなど国際的に活躍している。

彼はどのようにして押し花を日本全国に広めていったのだろうか?

さあ…
ボタニックアーティスト
杉野宣雄様の登場です!

「輝く女性を増やす」

祖父が植物の分類学者で、集めた植物をきれいに残そうと父が押し花の技術を開発し、NHKの発明コンクールで受賞して、押し花電報の開発などもしていました。
その後、押し花の普及の仕事をしようと会社を始めましたが、地元・九州からではなかなか思うように広がらず苦戦していました。

当時私は上京して東京の大学に通っていましたので、「お前は若いし東京にいるんだから手伝え」と言われて、学生時代から手伝いを始めました。
最初はデパートの物産展などで押し花作品を販売していて、その売り上げが良かったことから声をかけて頂き、ドライフラワーショップの一角を借りて一坪ショップを始めました。
ここでも売れ行きは好調でしたが、私が作った物がいくら売れてもそこからは広がりません。
作る人をもっと増やさなければと、お店の隅で簡単なワークショップを行い、教室へとつながる入り口を作るようにしました。

その後、結婚式のブーケの押し花製作を始めると、日本では前例が無かったので注文が殺到し、一人では対応ができなくなってしまいました。
改めて日本中に押し花を広めるためにはどうしたら良いかを考え直した結果、やはり自分一人の力では全国に広めることができないので、生徒さんを増やし、生徒さんに教えられる先生やクリエイターになる人を育てていく必要があると考えたのです。
全国に広めるためには、全国に教室を持っている会社さんと協力するのが良いと思っていた矢先、手芸出版社の日本ヴォーグ社さんから声がかかり、押し花教室「ふしぎな花倶楽部」を始めました。
これが大成功し、最も多い時で全国約3万人以上のインストラクター会員ができ、卒業した生徒さんがそれぞれ押し花教室を始めてくれて、日本全国に押し花を広めるという目標を達成することができました。
「OSHIBANAを日本の文化にし、世界に広げること。押し花を芸術の域に高めること」が新たな目標となりました。

今は、なかなか若い人に広がらない事が一つの課題となっています。
押し花ギフトクリエイター講座という商品作りの新しい教室や、押し花タトゥーとしてファッションに取り入れるなど、若い人がやりたくなるような提案をしています。

私は、輝く女性を作ることが一つの使命だと思ってこれまでやってきました。
生徒さんが教室を開いたり、押し花作品を製作することが仕事になり、女性の輝く場を増やすことができました。
今後も、彼女たちが働くことで憧れの職業にし、押し花をつかった地方創生の町おこしなどにもつなげていきたいと思っています。

◆杉野宣雄の押し花アート
http://www.sugino-nobuo.com/

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