ハーバード大が注目する7分間で新幹線車内を清掃するプロ集団を率いるスゴい人!

JR東日本テクノハートTESSEI。
この企業名称を聞いたことはないだろうか?
その見事なまでの手際の良さから“新幹線劇場”とまで言われるたった7分間の停車時間中に新幹線の車内を清掃する会社だ。
860名のパートタイマーで構成されたこの企業にハーバード大学から見学にくる教授がいるほど、世界の注目を集めている企業だ。
そこではパートさん達が仕事を誇りに思い、お互いに褒め合い、意見を言い合い、良い提案はどんどん採用されるという。
従業員の“本気”を引き出したマネジメント方法とは?
さあ・・・株式会社JR東日本テクノハートTESSEI おもてなし創造部顧問 矢部輝夫様の登場です!

「目の前のことを一所懸命」

物心ついた頃から父が実業家だった我が家は裕福でした。
しかし、私が小学校5年生の時世界が変わったのです。
父親の会社が倒産したことがきっかけでした。
毎日借金取りから催促され、夜逃げ同然で北九州の炭鉱の街に家族で引っ越しました。
中学校に上がると教科書を買うのもままならない状況で、高校進学は無理だなって確信していました。
しかし、勉強だけは一生懸命やっていて、それを見ていてくれた担任の先生が両親をなんとか説得してくれ、高校に進学することができたのです。
大学に行きたかった私は、当時の国鉄に入社して成績優秀者だけが進める鉄道大学に頑張って入りました。
それからずっと、私は鉄道マンです。
とにかく、与えられた目の前の仕事を一生懸命にやっていると必ず見ていてくれる人が現れるのです。
現在のTESSEIへは9年前に声がかかり、会社を任されるようになりました。
62年の歴史において良い時期もありましたが、私が任された当時は最悪な状況でした。
労働環境は悪く、クレームが当たり前で、上司は常に大声を張り上げてパートたちを怒り、力で無理やりコントロールして働かせている状況でした。
まず取り組んだのは、パートの方々ひとりひとりにプロフェッショナルとしての誇りを持ってもらうことでした。
我々は、基本的にわがまま以外、パートさん達から上がってくる意見に “NO”とは答えません。
すぐに実現できないことでもできるまで一緒に考えるのです。
だから、今では年間5000件以上の提案がパートさん達から上がってくる会社になりました。
人はひとりじゃない。
人は周りの人達に認められながら輝きを増す生き物です。
これからも、パートさん達が輝ける会社を続けていきます。

◆矢部輝夫著書
『奇跡の職場~新幹線清掃チームの働く誇り~』
http://amzn.to/1pHeyAl

◆JR東日本テクノハートTESSEI
http://omotenashi-keiei.go.jp/kigyousen/pdf/17.pdf

◆公式ツイッター“ちりとり”
https://twitter.com/tesseichiritori

※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。

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