1818年に江戸で煎餅を売り出し、1857年に三代目細田安兵衛が、屋台の菓子屋「井筒屋」をたたみ、日本橋の地に店を開き、榮太樓に改号。
その地で150年以上も商売を続ける老舗和菓子企業榮太樓總本鋪。
その老舗が、伊勢丹新宿店のリニューアルをきっかけに全く新しい試みを実施し、世間を「あっ!」と言わせた。
業界では下火に思われていた、百貨店での飴の販売。
その売り場を、まるで化粧品売り場のような色とりどりにきらめく飴を並べた売り場に変貌させ、多くの女性を虜にし、連日行列の絶えない大ヒット店舗を生み出した。
進化を続ける老舗。その秘訣とは?
さあ・・・株式会社榮太樓總本鋪 代表取締役社長 細田眞様の登場です!
「温故知新」
『あめやえいたろう』のブランドは、2007年の伊勢丹新宿店のリニューアルがきっかけで生まれました。
伊勢丹の全面改装にかける意気込みは強く、各店舗に「他では購入できないもの」を強く求めていました。
長らく出店をしてきた我々も例外ではありませんでした。
何度もアイデアを練っては伊勢丹に提案をしてみるのですが、「和菓子が売りのお店は他にもあるんですよ。榮太樓さん、我々はもっと斬新な売り場を見たいのです。」と突き返されました。
次第に社内でも、「百貨店での飴の売上げも頭打ちだし、もうこれ以上は続けられないかもしれない」という声が聞こえてきました。
私は当時工場の責任者をしていたのですが、営業担当から何かいい商品は無いかと言われてその時に出したのが、「羽一衣」の試作品です。
これは元々、研究開発の過程でできたものでしたが、食感がサクサクしていて面白かったのです。
何かの機会に世の中に出そうと決めていました。
この商品を柱に据えて、伊勢丹に提案をしたのです。
売り場も化粧品売り場のようなコンセプトで、女性に受け入れてもらえるようにしました。
そうしたら、伊勢丹の担当者からも「これです!これ!こういうのを待っていたんです!」とGOサインが出たんです。
しかしまだ社内には、飴だけで商売が成り立つのかと心配する声が根強くありました。
しかしその不安も、オープンしてすぐに払拭されました。
新しい試みが話題になって、お客様が殺到したのです。
主力製品の「羽一衣」も全く生産が追いつかず、嬉しい悲鳴が続きましたね。
結局、初月が終わってみると、他の店舗の平均的な売上げの10倍を売り上げていました。
この『あめやえいたろう』ブランドの認知度は一気に広がりました。
我々の飴の歴史は古く、江戸時代までさかのぼります。
カステラやボーロとともにポルトガルから長崎に伝わった飴は、庶民には手の届かない高級品として扱われていました。
それを、初代が求めやすい価格で一般の人にも普及させようと、砂糖を煮詰めて、冷やして、固めて、紅花で赤色をつけて販売したのが、『梅ぼ志飴』です。
今でも製法はまったく変わっていません。
我々は販売方法や製品の形など変えるべきものは時代に合わせて変えますが、昔ながらの作り方や素材に対するこだわりなどは一切変えません。
これからも榮太樓のDNAを大事にして商売を続けていきます。
◆榮太樓總本鋪
http://www.eitaro.com/
◆新商品 果汁飴大好評発売中!
南蛮渡来の有平糖(あるへいとう)をもっと気軽に…と、初代榮太樓の創意工夫から作られたのが「榮太樓飴」。
味わい豊かに、それでいてすっきりとした軽やかさを持つ、職人の技と経験がたっぷりと活かされた飴です。
そんな江戸時代から伝わる飴作りのノウハウに新しい技術が加わって生まれたのが「果汁飴」。
素材そのままをピューレ状にする製法によって、果実の味、香り、色をぎゅっと一粒の飴に閉じ込めました。
あまおう、大長レモン、マンゴー、りんご。
それぞれの自然の恵みをみずみずしく再現したおいしさをぜひお楽しみください。
詳細はこちらから
http://www.eitaro.com/product/ame/02.html
※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。