日本最大の外国人技能実習生受入団体を率いるスゴい人!

編集部注:柳澤様の「柳」の字は本来「木」へんに「夘」と表記しますが、表示不可能なため、異体字で代替表記しております。

平成5年4月に日本政府によって創設された外国人技能実習制度。
開発途上国等、諸外国の青壮年労働者を一定期間受け入れ、産業上の技能等の修得機会を提供する制度である。
本日は、この制度の制定当初よりベトナム、タイ及びインドネシア政府からの要請を受け、39,000人以上の政府直接派遣の実習生を受け入れてきた、日本最大の技能実習生受入団体を率いるスゴい人が登場する。
技能実習は日本の国際協力の重要な活動であり、産業技能を修得させるだけでなく、知日家、親日家を輩出しつつ各国の経済発展を支える若者を育成することに寄与している。
彼がこの活動にかける思いとは?
さあ・・・公益財団法人国際人材育成機構(略称/アイム・ジャパン)会長 柳澤共榮様の登場です!

「労働者のために」

大学在学中、あまり勉強はしませんでしたが、常に教授室にいて討論する学生でした。
その当時から、人が困ったことを解決する糸口を見つけるのが得意だったかもしれません。
卒業後、奨学金をもらって大学院に進学しましたが、大学院を出ても就職先はなく、
友人が図書館で労働基準監督官試験の案内を見つけ「お前、受けたらどうだ」と言うので受けてみたら、運良く合格しました。
働く人たちの為になる仕事は、やりがいがありました。
労働本省へ移ってから、賃金の支払の確保に関する新しい法律を作ることになりました。
「会社が倒産して給与をもらえない労働者に、会社に代わり国が立て替えて賃金を支払う」という内容です。
それまでは会社の代表が罰せられるだけでしたが、労働者の為になる法律を作る事が出来ました。
その後、様々な変革を試みましたが、私の哲学を形にできたのは2割程でした。
48歳の時に、周囲より早く地方の労働基準局長になりましたが、職員管理や式典等に出席するだけで自分には向かないと考え、以前から声をかけて頂いていたアイム・ジャパンで第二の職業人生をスタートしました。
ここ最近の景気回復を受け、建設業を中心に多くの企業でアイム・ジャパン技能実習生が活躍していますが、私は「技能実習生の流す汗と涙を忘れるな」と常に職員に言っています。
この気持ちを忘れたら、仕事をする資格はないと思っています。
私は、
「その国の経済発展は、その国の人々によってその国の人々のためになされなければならない」
という哲学を持ち、一貫して伝えてきました。
今も昔も、形は変わっても志は変わらず、自分の哲学を貫く事が出来るのは幸せな事で、この環境や周りの人たちに感謝しています。
日本経済は、リーマンショックの影響や地震による津波被害、原子力発電所の事故など様々な危機に瀕しながらも潰れることはありませんでした。
それは、日本経済を支えているのが日本人だからです。
これまでに、20年間で約39,000人の実習生を受け入れ、今この瞬間も日本企業で世界一の労働慣行・安全衛生の知識を身につけた起業家の卵が育成されています。
卒業生のうち少なくとも3,000人が母国で社長として活躍しており、今後も経済発展を担う企業家・技術者がアイム・ジャパン帰国生から多く誕生することを望んでいます。
自分達の国を自分達で守ることができる人材を育成するため、これからもベトナム等から外国人技能実習生の受入れを続けていきます。

◆公益財団法人国際人材育成機構
(略称/アイム・ジャパン)
http://www.imm.or.jp/
※一部携帯では見られない可能性があります。

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