年間572億円の「宅配寿司」業界でシェア44.1%(富士経済調べ(2012年実績))を超え、トップを独走し続ける会社を生み出したスゴい人が本日登場する。
ゼロから起業して、今では誰もが知っている「銀のさら」という宅配寿司サービスを展開し、業界トップ企業にまで成長させた。
「お寿司を通して、全国の家庭に幸せをお届けしたい」
そんな気持ちでサービスを展開してきた結果だという。
成功のカギは「怒らない経営」。
「怒らないというのは非常に合理的である」と彼は語る。
品質の高いサービスを維持するためには、「厳しい指導などが必要なのでは?」と考えてしまいがちであり、彼の姿勢は一見理解しにくいものであるが、そこには非常に合理的な理由があった。
さあ・・・株式会社ライドオン・エクスプレス代表取締役社長 兼 CEO 江見朗様の登場です!
「幸せになるために」
高校は、地元でトップの進学校に入学することが出来た。
名門校に入ったことが嬉しかったが、頭の良い周りの友達を見て、すぐに「学力を競うこのステージでは勝てない!」と感じた。
誰もが大学への進学を目指す中、私はやりたい事も定まらないのに学部を決める事に抵抗があった。
海外に可能性を感じて、渡航費用を貯めて23歳でアメリカに渡った。
日本食レストランで働きながら8年間を過ごし、かけがえの無い経験をしたものの、大きな挫折をして日本に帰国。
帰国後、日本で調理の仕事に就いたものの、アメリカと日本の料理人の職場環境の違いに馴染めなかった。
自分で事業を展開するのも一つの方法だと思い、地元の岐阜でサンドイッチ店を起業、その中で宅配サービスを開始。
これが「銀のさら」の原点。
起業してからは紆余曲折あったものの、東京進出から1年4ヶ月で200店舗を出店し、現在では、宅配寿司で圧倒的なトップシェアを獲得することができた。
私は「怒らない経営」を掲げ、実践している。
私たち人間は「幸せになりたい」と常に思っている。
幸せになるためには「原理原則」を知り、「正しい価値観を持つ」ことが必要である。
一例を挙げれば、「怒らないこと」「感謝すること」。
「怒る」という行為は、いかに「非合理的」であり、単純に「損しかない」ということを理解しているからだ。
歴史上の賢人は、皆知っている。
怒らないということは、ネガティブな感情を排し、結果として問題のみにスポットを当てることになる。
感情的にあれこれという事も無いので人間関係も良好になり、過ちを素直に受け入れやすくなる。
当然ながら、数字や結果については、社員に対しきちんと「詰める」。
この風土は、怒ること以上に「厳しい環境」を作り、強い組織を作っていく。
そして、「感謝する」ということ。
成功の理由は、ほとんどの場合、99.9%は周りのおかげであり、0.1%程度が自分の努力によるもの。
成功するには必ず「ラッキー」や「人の助け」が必要であるが、それらは決して自分ではコントロール出来ない。
偶然が重なった奇跡のようなものであり、決して自分の力でだけで勝ち取ったものではないのだ。
人は成功のために「学習」「人脈」「経験」などに重きを置きがちである。
もちろんそれらは大切なことに違いないが、それよりはるかに大切な人としての「正しい価値観」を忘れてはならない。
どれだけ血が滲むような努力をしても、間違った価値観で良い方向に向かうことはできないから、まず「正しい価値観」に加えて「正しい人間観」をもつ事を常に意識している。
◆株式会社ライドオン・エクスプレス
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