怪我をする程に身体を張った芸で有名なパフォーマンス集団“電撃ネットワーク”
海外ではTokyo Shock Boysとして活動しており、今でもオーストラリア、韓国、アメリカ、スペイン、ドイツ、デンマークなど世界中からオファーが舞い込む大人気グループである。
その電撃ネットワークのリーダーを務めるスゴい人が本日登場する。
彼が電撃ネットワークを作ったきっかけとは?
さあ・・・漫画家 電撃ネットワーク 南部虎禅様の登場です!
「失敗こそが成功の元だ」
電撃ネットワークは、当初から世界の舞台で勝負することを目指して結成されました。
最初は一発芸みたいなことをやっていたのですが、自分達のスタイルに合わないのか、観客に全くウケない。
ある時、ダンナ小柳がミルクを飲んでる時にくしゃみをしたら目からミルクが飛び出た。
それがあまりにもおかしくて観客の前でやってみようという展開になったのです。
そうしたら、お客が見事に真っ二つに分かれた。
女性は引きまくっているけど、男性は腹を抱えて笑っている。
これいけるんじゃないってことで追求することにしたんです。
電撃ネットワークのネタは、子供の頃にやっていた、いたずらの延長なんです。
『大人になっても真剣にやり続けたらどうなるか?』
そんなイメージです。
うなぎやピラニアを丸呑みしたり、布団圧縮袋に入って空気を抜いたり。
怪我をすることもしょっちゅうです。
でも、テレビに出られなくなってしまうのでそのことは一切口に出しません。
今までで一番大きな失敗は、ニューヨークでの公演ですかね。
4万人もの黒人でいっぱいになったマディソンスクエアガーデンでショーをする機会をもらいました。
当時は英語を覚えたばかりで、上手く話せない。
しかも、自分が話せるのは白人英語ばかり。
話せば、話すほど大ブーイングの嵐が巻き起こる。
スラングの一つでも言えれば良かったのですが、黒人社会の背景が理解できていなかったから
打ち解けられないし、仲間に入れなかったんです。
ネタをやりだして少しはクスっと笑ってくれたんですが、ミルクを口から飲んで目から出すネタをやった時に最前列の人にかかってしまった。
これで会場が一気にヒートアップしてしまい、罵声が飛び交い、ビンや缶が投げつけられる中、芸だけは最後までやりきりました。
4万人もの観客からブーイングの嵐を受けるのは、今まで経験した中で一番辛かった・・・
だけど、なかなか経験できないことなので本当にいい機会だったと思います。
だって、飛び込んでみないとその世界がどんなものかわからないし、やってみないと、うまくいくかどうかもわからない。
失敗こそが成功の元だと思います。
失敗しても許されるのは、若者の特権です。
どんどん失敗して、色々経験してください。