昭和45年、第一次ゴルフブームの幕開けとともに桜ゴルフを創業。
ゴルフ人気の波に乗り、3年で年商32億、バブル期には300億円を超えた。
しかし、創業から10年が経った記念事業では、“あること”がきっかけで6億円もの返済責任を負うはめになった。
失意の中、自分を見失わず、乗り越えることができた理由とは?
さあ・・・株式会社桜ゴルフ 代表取締役、佐川八重子様の登場です!
「会社を始めたきっかけ」
ゴルフ会員権業は実は信用の薄い業界でした。
意義あるこの仕事が何故か信用がない。
正義感に燃えていた私は業界を変えるため26歳で独立を決意しました。
田中角栄政権の高度成長に便乗し、会社も急成長しましたが、10周年の記念事業として手掛けたゴルフ場経営では共同経営者による背信行為で手痛い仕打ちに合い1年半で経営から手を引きました。
会員から集めた約6億円近い入会金の返済義務を負いました。清算には14年かかりましたでしょうか・・・
口には表すことの出来ない試練の日々が続き、本気で死を考えたこともありました。
それまで勝利者意識しかなかった私ですが、この経験により敗者の苦しみや痛みが少しは分かる人間になったようです。
その後、バブルが訪れ会社はまた急成長したものの、その後のバブル崩壊とともに会員権相場が暴落し、ゴルフ場の倒産が続出する中、会員権業界の信用は失墜しました。
ゴルフの健全化に向けて株式化に努力をしてきた私達ですが、業界の安定には少し時間がかかりそうです。
リーマンショック以降、東日本大震災もあり、更なる景気後退の中、生きた心地のしない毎日ですが、必ずや明るい日が来ると信じて頑張っています。
「何故失意のどん底から這い上がることができたのか」
それは、道なき道を切り開いてきた「草分けとしての使命感」を持っていたからです。
それと、私を育ててくれた人達への感謝から自分の人生に汚点を残したくなかった。
人生やってやれないことは何もなく、また会えない人は誰もいません。
いい仕事に恵まれ、素晴らしい方達に出会え、苦労という試練を与えられた私はこの上ない幸せものです。
丁度独立した42年前の昭和45年も、今のような混沌とした時代でした。
大人達は駄目だ、駄目だ、と諦めていた。そんな時こそチャンスが溢れているんですよ。
若い力を発揮するのは今ですよ。
高い志を持って大きな夢に挑戦しましょう。