その会社の配るフリーペーパーはギネスにも載っている。
紛れもなく、世界一の発行部数。
そう、ご存じの方も多い、地域密着型フリーペーパー“ぱど”
生活に欠かせない衣食住の情報を地域密着で届ける。
全くのゼロから立ち上げ、上場も果たした。
このビジネスを見つけたきっかけは?
どうやって、困難に打ち勝つのか?
さあ、世界一フリーペーパーを発行する会社社長、倉橋泰様の登場です!
「いつも土壇場、常に修羅場、まさに正念場」
1983年、エンジニアとして働いていた僕は、アメリカに出向した。
アメリカでは、工場が閉鎖され社員が突然解雇される状況を目の当たりにした。
漠然と、将来、一人になっても大丈夫なように、起業を意識してあらゆるモノを見て感じた。
そして、帰国。
急激な円高で輸出企業は大変だった。あらゆる会社で社内ベンチャーが立ち上がり、どの企業も新規ビジネスを求めていた。
僕がいた会社も同じだった。
なんと、社内ベンチャー第一号として会社から新規事業を任された。
アメリカで見て感じたことが役に立った!
そして、まだ、日本では珍しいフリーペーパーが生まれた。
やるしかない!
始めてみたものの、赤字続きで、うなされる夜が続いた。
「いつも土壇場、常に修羅場、まさに正念場」が僕のキャッチフレーズ。
そんなとき、運には何度となく助けてもらった。
この“運”って大事。
運は、良くできる!
上場を左右する大切なお願いで大阪に行く前日、交通事故に遭った。ドクターを振り切り、22針縫った頭に包帯を巻き、翌日会議に臨んだら、今まで取り付く島のなかった相手が意気に感じて、イエスと言ってくれた。
あの日、交通事故に遭わなかったら、交渉は決裂していたかもしれない。なんて運がよかったのか。
結局、すべては、受け止め方。
それだけでも、運は良くなる。
広告業界は、今年か来年には激変する。
実際に、テレビの世界はすでに激変している。
そんな中、紙や、WEB、モバイルと伝える手段は変わっても、常に求められる情報を発信していきたい。