邪道にこそ成功の道!たった一人で三万人を踊らせたスゴい人!
ディスコやクラブと呼ばれるナイトシーンには欠かせない場所において、絶対に欠かせない職業。
それが、『DJ』
そのDJ界において日本においては頂点を極め、世界にまで飛び出した男がいた。
その男が作り上げた音楽の世界に酔いしれる観客たちは、今日までに、100万人は超えているだろう。
さあ、DJ DRAGON様の登場です!
「邪道」
僕のDJ道を振り返ると、邪道と思われがちなスタイルにこそ、のちの僕を築くための鍵があった。
当時、DJを始める場合は、ディスコに入って皿洗いから始めて、師匠に付いて、DJを学んで行くというのが通常だったのだが、クラブといった場所柄もあったのか、師匠に付く事もなくDJを始めた。
すべて見よう見まねで始めたので、人一倍時間がかかった。
インターネットも携帯も普及していない時代だったので、情報はすべて足で調べる。
直接見て感じ、体感したものを自分の中で判断して取り入れて行く。
何が正しくて、間違ってるかもわからない。教えてくれる師匠はいないから。
教えてくれるのは、お客さんの反応。
良ければ拍手され、良くなければ帰ってしまう。はっきりした世界。
どうすれば楽しんでもらえるのか、一分でも長く居てくれるのかだまってDJをやるのではなく、アーティストLIVEのように歌い声を出しマイクでお客さんを煽る 。
試行錯誤しながら自分の形、スタイルを形成させるのだが、それは同業の人達にからみると歪で邪道なものだった。
私がメディアなどに露出し、話題になる度に批判され、罵倒され、陰口を言われる個性を表現するはずのクラブなのだが、異端、邪道はイカンと(笑)
そんな同業の意見が気になった時期もあったが、自分否定をしても仕方がないし、
ここまでやってこれたのも、そんな自分だからだと思ってからは、一切の同業の目は気にならなくなる。
するとそういった声もしだいに聞こえなくなっていく、というか、そのような事を言っていた人はこの業界からいなくなっているから不思議だと思う。
私にしかできない’邪道’なスタイルは当時、J-POPシーンの中心にいたプロデューサー小室哲哉氏にも伝わり、彼のサウンドチームに加わり、世界ツアーに参加することになる。
活動はクラブやライブハウスなどにとどまらず、日本韓国共同開催のサッカーW杯では日本史上初となるスタジアム観戦試合のパブリックビューイングにてDJを行なう!
そのスタジアムに集まった3万人を音楽で一つにする。
プロDJとなって20年間休むことなくDJを続けた、踊らせた数は100万人以上であろう・・・
私のイベントにお客さんで遊びに来ていた、いまや世界のクラブシーンで活躍するDJ KAORIのプレイをTVで拝見した。彼女のDJ PLAYを見た時にお客さんをマイクで煽るスタイルは既に邪道でなく王道のスタイルになっていた。
人と違ったことを続けるのはそれなりの覚悟が必要であるが、それが人から求められるものであれば
さほど大変でもない。続けていたら邪道は王道へとかわる。
DJ稼業とは、音楽と、受け手聞き手が居て成立してるところがある。
これからも独りよがりにならず、自利利他な精神で精進していきたいと思う。

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