人は、失敗をし負けて初めて人の痛みを知る。
倒産、そして、ドン底生活。
今日の男は、そこから歯を食いしばって復活し、今では、日本一のビジネス学校の校長。
一瞬にして人を魅了する男。
さあ、田山敏雄様の登場です!
「結果こそ情熱のバロメーター」
よく営業会社にはこんな上司や管理職者を目にすることがあります。なかなか結果を上げることが出来ない部下に対して「熱意がないからだ!熱意が無いからお客さんに伝わらないんだ。」
「根性がないからだよ!努力が少ないから結果が出せないんだ!」
と頭ごなしに諭される部下。しかし、彼らは心の中でこう呟いているのです。
「冗談じゃない。俺だって一生懸命やってるよ。だったらあんたがやってみろ!」
「人の気持ちも分からないで、ふざけるな!」
そして、影で愚痴をこぼすといった上司批判が起こり不平・不満といったマイナスの影響が出ていき言うことを聞かない部下が増えていくのです。
このような事はどの組織にも大なり小なり存在しています。しかし、そのような組織の問題を解決させる一番の方法は
「為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなるけり」
これは、溺死状態を建ちなおした米沢藩主上杉鷹山が藩の武士階級や藩民に対した説いた言葉。
この言葉を連合艦隊指令長官山本五十六元帥がアレンジし、己を他を動機づけしたとされる。
「やってみて、言って聞かせて、させてみせ、誉めてやらねば、人は動かじ」という言葉を残した。
そういう意味では山本五十六は『実践の人』でありました。
しかし、ただやるだけでは意味がありません。そこには、結果を伴う行動があったのです。
確かに、目の前のお客様に対して契約をするときに商品の説明や必要性、努力や熱意は必要です。しかし、重要ではないのです。
私は長年の営業を通じて、努力や根性に当てはまるお客様と当てはまらない多数のお客様がいて、その比率においては全くもって通用しないということも体験経験上感じているのです。
私が、ブリタニカ時代ずっとトップを走り続け、多くの部下を率いて指導育成する時に必ず行っていたのは「自分がやってみせる」ということでした。
契約までに至る始終を部下は目にし、客先を後にするときには目を輝かし興奮をしていました。
そしてその後、幾多の試行錯誤を繰り返し彼らもまた結果をもたらすトップセールスマンとして成長を遂げていったのです。
私は何が言いたいのかと申しますと結果に重きをおいたプロセスを自分自身も部下にも歩ませることが重要だということです。
その姿勢や態度を、肯定的にかつ積極的に挑戦し続けること。上司諸君。
自分の予測や知識だけで物事や結果を求めるのではなくて、
共通の体験経験を持ち物事を改良し現実化させていくことが、結果へと結びつく上司と部下の最良のバロメータなのです。