1000人以上のアスリートを支援するスポーツファンディングを生み出したスゴい人!

スポーツ界の外の人間が変革を起こす

アスリートの人生を想い、本気で向き合う

アスリートの社会的地位向上に向けて

本日登場するスゴい人は、1000人以上のアスリートを支援するスポーツファンディング「アスリートエール」を生み出したスゴい人!
昨今数々のクラウドファンディングサービスが生まれ、利用されているが、「アスリートエール」はそれらに先駆けて2010年から始まった日本初のサービス。
アスリートとファンをつなぐオンライン後援会で、短期的な資金収集では無く、中・長期的な信頼関係の構築を目指す。
手数料15%はカード手数料・サーバー代・会計士代等の運営費に消え、利益は無いという。
彼はなぜこの活動を始め、続けているのだろうか。

さあ…
一般社団法人アスリートエール 代表理事
株式会社スポーツゲイン 代表取締役 岩田 一美様の登場です!

スポーツ界の外の人間が変革を起こす

私は元々スポーツ界に居た者ではなく、事業戦略・広報・協賛・CSR等を本業として、ビジネススポンサーシップを専門分野の1つとしていました。
スポーツスポンサーシップは、ビジネススポンサーシップの一部なのに、スポーツ界はスポンサーシップの基本から外れて、投資者メリットを差し置いた依頼ばかりだなと見ていました。
特にマイナー競技界の遅れは深刻で、資金難度が高い実情。
昔、競泳の五輪メダリストの「全国500社が反応ゼロ、資金難で引退危機なのでスポンサー募集!」という『懇願』の新聞記事を読んだ際、それをブログで取り上げて、
「TOPアスリートがオープン情報でこんな懇願はNG。スポンサーシップは懇願(寄付)ではなく、ビジネス(投資)。関係者は何故注意しないのか。自分がサポートするので、誰か○○選手と繋いで!」と発信しました。
結果的に繋がりませんでしたが、スポーツ界には個人選手の資金調達を指導する仕組みがありません。
金融プロやコンサルの一時的セミナーでは解決できないし、サッカー・野球の手法はマイナー競技に通じないし。
そこから、スポンサーシップの基礎を伝達しようとする現在の運用に繋がっています。

NPO支援からアスリート支援へ

アスリート支援を始める前は、「NPOを助けるNPO」を運営。
一例として…優秀大学を出て、一流企業の内定を得て、30歳で2000万円取れる優秀人材が、年収200万円のウミガメ保護NPOの職員に。
高年収を捨てて、生活を切り詰めてまでも、何故ウミガメ保護?と心配しましたが、全く心配御無用。
金や俗世間に左右されない人間の幹を持っていたから。
このような人間と近くなる機会を得て、その頃は様々なビジネスで金儲けに走っていた自分に、大きな喝が入りました。
ここで「ウミガメ支援ではなく、ウミガメを守る人間を支援したい」という気持ちが固まり、ビジネススポンサーシップ知識を活かした支援活動をスタート。
1998年NPO法施行以降、設立数は急上昇しましたが、同時に、資金難で潰れる数も上昇。
「良い活動をしていれば、自然と寄付金は集まるはず」、多くのNPO代表が陥る考えで、活動内容やベネフィットの伝達無しに寄付金は集まりません。(アスリートの「強ければ協賛金は集まるはず」という考えにそっくり)
その後、オリンピック選手でさえも資金難が多いという実情を知り、「スポーツ支援ではなく、スポーツを追求する人間を支援したい」という想いにシフト。
私の中では、NPO支援もアスリート支援も「人間支援」として同じものと捉えています。

アスリートエール誕生

「NPOの寄付金収集」と「スポーツの協賛金収集」は同じ資金調達でも意味が異なります。メジャー競技選手でさえも寄付金と協賛金を混同していたり、自分の胸ロゴスペースの価値(広告換算額)が判らない選手も多い中で、スポンサーシップの基礎を学べば、マイナー競技選手でも資金調達は可能と証明する為にも、協賛型クラウドファンディング「アスリートエール(ay)」を日本初で2010年6月に設立。以降、多くのクラウドファンディング(短期的な資金調達)が日本で生まれ、スポーツ特化型も増えましたが、私達は差別化の為に「スポーツファンディング(中長期的な資金調達)」と称しています。
アスリートの資金調達は引退まで継続しますから、短期的では無く、中長期的なファン固定化によって継続的な資金収集が必須です。
資金調達セミナーや個別面談では、過去に協賛経験の無い選手でも、3ヵ月後に100~300万円は当たり前。
過去最高は3ヵ月後550万円程。
ここまで実績のあるセミナーは日本でayだけですし、企業スポンサーやサプライヤーやメディアとのマッチングも行っています。
ラフティング・アームレスリング・フリーダイビング・アルティメット・熱気球等で、日本代表が世界一を獲っている事実を日本人は知らない…結果を出してもメディアは来てくれないから、自ら売り込む手法も習得して欲しい。

アスリートの人生を想い、本気で向き合う

個別面談の過去最高は1人8時間程で、戦績に関係無く、徹底的に向き合って協議を行っています。
ただ、たとえ世界チャンピオンでも、時には怒鳴りつける事もあります(笑)
まともな挨拶ができなかったり、ドタキャン・遅刻は当たり前といった社会常識不足の選手には、監督・コーチとは違った立場で斬ります。
人間80年の生き物。
30年程で引退すれば、残り50年の人生がある。
面談では、まず人生全体を再確認した上で、「今」の生き方と、「引退後」の生き方を再認識してもらう所から始めます。
家族を含めた深い個人情報や、誰にも言えないようなプライベート話まで踏み込んだ内容柄、こちらも真剣に対応するのが仁義。
監督やコーチや両親さえも知らない事まで把握しながら、解決策を考える…選手達の競技以外の裏側を全て見る事になります。
ですから、アスリートという人間を支援する、というコンセプトからのサポート・クオリティには自信を持っています。
どんなに大手企業やハイサービスが参入してきても揺るぎません。

日の丸を背負う選手と関わるやりがい

この活動を継続できる理由は、「日の丸を背負った同胞」に関われる事ですね。
我々ビジネスマンは、事業活動で日の丸を背負う事はありませんが、アスリートは、地域→地方→全国と勝ち進み、日本国を代表して戦う者だけに「日の丸を背負う」事が許されます。
メジャー競技・マイナー競技に関係無く、選ばれし者達。
我々はサポート活動を通じて、至近距離で選ばれしTOPアスリートから「人間の志・心・魂・息吹・極・威厳」といった“人間のチカラ”を学べます。
100人居れば100通りを吸収できますし、それこそが表面的では無い、真のリスペクトに繋がります。

アスリートの社会的地位向上に向けて

今の社会では、マイナー競技選手は一般的な保険に入れず、入院給付金無しで自費入院したり(五輪競技は入れるケース有り)、自身でローンが組めずに親名義で車を購入したり、収入未知で恋人の親から結婚を反対されたり、法定書類の職業欄に「アスリート」と書けなかったり…。
何十年掛かるか判りませんが、アスリートの社会的地位を向上させて、「アスリート」という職業を確立させたいですね。
今後は、社会常識・プロ意識・資金調達・ブランディング・企業貢献等を指導する専門スクールを作りたいですし、ここ7年間で実績もできたので、金融界・法曹界・政財界への働き掛けも着手しようと思います。

取材を終えて

いつも日刊スゴい人に、多くのスゴい人をご紹介くださる岩田さんにお話を伺いました。
1000人以上のアスリートが登録をしているというだけでも驚いていたのですが、オンラインでのプラットフォームの提供だけでなく、セミナーや個別の対応、中・長期的な関係を築くための仕組みづくりなど、戦略的に、時間や労力などをかけて取り組まれていることを知り、改めてスゴさを感じました。
なぜ続けられるんですか?とお聞きした答えの中に、「趣味」の一言が。
想いだけでも戦略だけでもできない、熱い想いと緻密な戦略の両方を併せ持つ岩田さんだからこそできる、唯一無二の活動だと思いました。

プロフィール

岩田 一美(いわた・かずみ)
一般社団法人アスリートエール 代表理事
株式会社スポーツゲイン 代表取締役

オンライン後援会「アスリートエール」は、『社会に必要とされる「アスリートのチカラ」を構築』することを理念としているPROJECTの一環であり、主にアスリートの競技資金調達(個人・法人の協賛マッチング)、及びPR(リリース、メディアマッチング等)をサポートする為のインフラです。
登録アスリート数 1,018人
ファン登録数 28,259件
類型共産回数 3,200回
(2017年12月11日時点)
登録アスリートのうち世界一経験者が100人弱、世界ランカーが300人以上。

◆アスリートエール http://www.athleteyell.jp/

◆スポーツゲイン http://www.sportsgain.jp/

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう