【舟橋 正剛】90年続く文具・印章の大手企業を受け継ぐスゴい人!

舟橋 正剛

昨年(2015年)創業90周年を迎えたシヤチハタ株式会社。
同社の代名詞ともいえる朱肉のいらないハンコ「ネーム印」を始め、事務用スタンプ、スタンプ台、筆記具、電子印鑑など幅広い商品を展開。

また日本国内のみにとどまらず、海外にも6カ所の拠点を持ち、海外の国々でもスタンプや筆記具が大人気。
「明日の『便利』『楽しさ』『安心・安全』を世界へ」という理念のもと、新たな商品を生み出し続けている。

さあ…
シヤチハタ株式会社
代表取締役社長
舟橋正剛様の登場です!

「感謝と謙虚と素直な心」

子どもの頃から、父から指示された記憶も、叱られた記憶もありません。
会社を継ぐこともあまり意識してはいませんでした。
大学卒業後、アメリカでビジネススクールに4年間通いました。
日本人の少ない地域に行き、最初の1年は相手の言っている事も分からず本当に大変でしたが、4年間でかけがえのない経験を得ました。

帰国後電通に入社し、5年間セールスプロモーションの仕事をしていました。
この時学んだ物を売るために必要な知識は、その後会社を継ぐことになってからも活きています。
体育会系で上司も厳しかったですが、自分にとって天職とも思えるほど充実していました。
5年目には長野五輪の開会式・閉会式のプロデュースを行っていましたが、その頃に父から声がかかりました。
当時はちょうど文具の流通が大きく変わろうとしていた時期で、「戻る気があるなら今帰って来い」と言われ、入社しました。

日々の中でうまくいかない事もありますが、例えば事業を立ち上げて投資をしたものの軌道に乗らず事業をたたむことになっても、それを挫折だとは思いません。
失敗から得られた学びがあれば「この気付きのために必要な出来事だったんだ」と考えたり、どんなことも必ずポジティブに受け取ります。
時々落ち込むこともありますが、できればその日のうちに修復し、嫌な気持ちのまま次の朝を迎えることが無いようにいつも心がけています。

ただ、常に危機感は持っています。
人口は減り、ビジネスの世界ではペーパーレス化が進み、ハンコ業界そのものが縮小傾向にあるのは事実です。
当社はこれまでも小さい市場の中で時代の変化により「不要になる」という危機感を常に感じながら新たな商品を生み出し続けてきました。
スタンプ台の後に、スタンプ台の不要なXスタンパーを発売するなど、自社の前の商品を否定するようだとも言われますが、こうした危機感から生まれたモノたちなのです。
私も常に50年くらい先までのリスクを見据えています。

1925年の創業時から当社の核を作り、ブランドを作り、お客様を作ってくれたのは先人たちです。
私たちは維持する努力はしていますが、今でも創業者の生み出したものに支えられていることに感謝し続けています。
今後は「シヤチハタが無いと困る」というモノを次の世代に残せるよう、周りにいる人たちが幸せになれることを一番に考え、今後も感謝と謙虚と素直な心を忘れずに新商品の開発に取り組み続けます。

◆シヤチハタ株式会社ホームページ
http://www.shachihata.co.jp/

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