【益子 邦洋】日本にドクターへリの制度を作り出したスゴい人!

益子 邦洋

フジテレビ系列で放送されたドラマ『コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐』で話題になった“ドクターヘリ”
医師や看護師がヘリコプターに乗って現場に駆け付けることで患者さんに早期に処置を行うことができるシステムだ。
本日は、ドクターへリの制度を日本に作り出したスゴい人が登場する!
彼はアメリカ留学時代、ドクターヘリによって救われる多くの命を見ていた。
そして、日本にもドクターヘリを定着させる必要があると、欧米での学会が開かれるたびに現地を訪れドクターヘリについて学び続けた。
彼が辺見弘氏とともに認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワークを立ち上げたきっかけは、片田舎の病院に勤務した経験からだった。
さあ・・・医療法人社団永生会 南多摩病院 院長、認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワーク 理事 益子邦洋様の登場です!

「助かるはずの命を助ける」

父は医者で、私が高校生の頃には還暦を超えていました。
夜自分で車を運転して往診にいく父を見ていて心配になり、軽自動車の運転免許を取って父の往診の運転手をしていました。
これが、医療の現場に触れた最初の経験でした。
医師になって千駄木の救命救急センターに出向し、色々な患者さんを診療するうちに、外傷診療の大切さを実感しました。
事故で運ばれてくる方は皆それまで普通に生活していた人ですが、最悪の場合は亡くなってしまう。
その時のご家族の悲しみは計り知れません。
病気であればご本人もご家族も覚悟ができるし、病院も選ぶ事ができます。
でも、救急で運ばれてくる方は自分で病院を選ぶ事はできず、運ばれた病院によって生死が決まってしまうこともあります。
米国ミネソタの病院で勤務した時に、救急患者が100km離れた所からヘリで運ばれているのを知り、重要性を感じていました。
その後、千葉の田舎にある北総病院に勤務したことがヘムネットを立ち上げる最大のきっかけとなりました。
ある時、40km離れた所から瀕死の状態で男の子が運ばれてきて、手を尽くしましたが、亡くなってしまいました。
彼は輸血も手術も受けられず、事故から18時間経って私たちの元へ来ました。
調べてみると、適切な処置さえ受けていれば助けられたはずの命でした。
時間がかかってしまっては、助かる命も助かりません。
119番から15分以内に医療を受けられるようヘリコプター救急を日本に定着させるため、ヘムネットを立ち上げました。
しかし、平成13年に厚生労働省が5年で30か所にドクターヘリを配備すると宣言しても、結果は3分の1の10か所だけ。
国がやってダメなら日本でドクターヘリを普及させるのは難しいのではないかと思っていたところを突破してくれたのが、現会長の國松孝次さんでした。
情熱だけではどうにもならないから制度を作るのが一番だと言って、ロビー活動をして法律ができるように働きかけてくれたのです。
法律ができてからは、順調に普及が進むようになりました。
國松会長には本当に感謝しています。
ドクターヘリの普及は進んでいますが、救急で一番大切な119番通報から病院到着までの時間は年々伸びています。
今はこの状況を改善するために、八王子で新しい救急医療のモデル作りに取り組んでいます。
また、ドクターヘリの費用は現状全額が税金で賄われていますが、今後は費用負担をもっと分散化できるような仕組みにしたいと思っています。

◆医療法人社団永生会 南多摩病院
http://www.minamitama.jp/

◆認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワーク
http://www.hemnet.jp/

◆「攻めの救急医療」15分ルールをめざして―脚光をあびるドクターヘリの真実
http://www.amazon.co.jp/dp/4892696846

※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。

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