【小野 辰雄】建設作業員の安全を守る“全国仮設安全事業協同組合”を立ち上げたスゴい人!

小野 辰雄

建設現場において毎年200名以上もの人が墜落事故で亡くなっていることを、あなたはご存じだろうか?
平成24年における就業死亡災害件数は、全産業で1093名。
そのうち建設業就業者は523名。
更に、墜落による死亡災害は223名。
(平成25年11月 全国仮設安全事業協同組合調べ)
日本初の安全足場の製造・販売・レンタルを行う会社を立ち上げ、更に、建設職人の安全を守るべく全国仮設安全事業協同組合を立ち上げたスゴい人が、本日登場する。
彼の活動の原点は、「人を大切にする」という思いにあった。
さあ・・・全国仮設安全事業協同組合 理事長、日綜産業株式会社 代表取締役会長 小野辰雄様の登場です!

「家族主義」

私自身も山形から高卒で上京し、造船工の職人時代、2回の墜落事故や爆風で死にかけた経験がありますが、墜落などで多くの人が亡くなっているのを間近で見ていて、やるべきことをきちんとやっていれば助かるはずの命が失われていることが、悔しくて仕方ありませんでした。
それで、今から46年前に安全な足場を提供する会社を創ったのです。
工事に関わっていない第三者が被害を受ける事故が起きると大問題として取り上げられますが、囲いに覆われた現場の中で起きた事故や工事関係者の死亡は労働災害として扱われ、毎年200人以上もの人が亡くなっていてもメディアに取り上げられることはありません。
人の命は皆尊く平等であるのに、今の状況はおかしい。
同じ会社で働く社員たちは皆家族であり、他人ではないので、家族の命は守らなければなりません。
命綱をつけていない状態で墜落したら自己責任とされてしまいますが、命綱をつけなくても安全な作業環境を作るべく、建設現場における労働災害を起こさせないための「全国仮設安全事業協同組合」を立ち上げました。
最初は日本全国を行脚して全国の足場事業者へ働きかけ、組合員を集めて回りました。
それまで無かったものを新たに作る時には障害はありますが、私はつらいと思ったことはありません。
つらいと思ったら負けです。
振り返ってみると「あの時はよくやったな」と思うことはありますが、その時はただただ夢中でやっていました。
組合では点検のスペシャリストを育成し、資格を得た「仮設安全監理者」はボランティアで建設現場の足場を点検して回ります。
平成12年の協同組合設立以来、これまでに8万件の現場を点検していますが、私たちが点検をした現場からは1件も事故が起きていません。
スカイツリーの建設時の足場の点検は私が責任者を務めましたが、着工から竣工までに398回の点検を行いました。
その結果、1件の事故も起きずに無事に建設を完了することができました。
“点検に勝る安全なし”
人間がやることには大なり小なり必ず欠陥があります。
それをいち早く見つけ、対応するためには点検が必要不可欠なのです。
手間もお金もかかりますし面倒ですが、安全なくして経済は成り立ちません。
点検をしていない現場では現在もまだ年間200人以上の人が墜落などによって亡くなっています。
これからも、より多くの現場に点検が行き届き、事故の件数を減らせるよう、活動を続けていきます。

◆全国仮設安全事業協同組合
http://www.kasetsuanzen.or.jp/

◆日綜産業株式会社
http://www.nisso-sangyo.co.jp/

※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。

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