【宇野 亜喜良】寺山修司の舞台・宣伝美術を手がけたイラストレーターのスゴい人!

宇野 亜喜良

本日登場のスゴい人は、1960年代より現在も活躍を続けるイラストレーターのスゴい人!
彼は、寺山修司の舞台・宣伝美術をはじめ、谷川俊太郎の詩画集、作品集『MONO AQUIRAX+』など数々の作品を手がける。
これまでに、日宣美特選、日宣美会員賞、講談社出版文化賞、サンリオ美術賞等を受賞。
1999年には紫綬褒章、2010年には旭日小綬章を受章した。
その他、布袋寅泰、SHAKALABBITS、BUCK-TICK、椎名林檎などのCDジャケットも手がけるなど、幅広く活躍を続けている。
数々の作品はどのようにして生まれたのだろうか?
さあ・・・イラストレーター 宇野亜喜良様の登場です!

「絶対に面白くなる」

室内装飾業を営んでいた父の影響もあり、子供の頃から絵を描くのが大好きでした。
中学を卒業後は、当時はまだ高校の美術科などもありませんでしたので、絵を描く事に近い、工芸高校の図案科に進学しました。
学生時代から公募展に応募するなどして賞をもらっていましたね。
21歳頃から企業の宣伝部での広告の仕事を経て、グラフィックデザイナーとして仕事を始めました。
私が働き始めた60年代当時はまだ“イラストレーション”という言葉がようやく普及し始めた頃でしたので、広告や、新聞小説の挿絵などのほかにデザインなどもしていましたね。
寺山修司さんとの出会いは運命的でした。
今では私の絵を内藤ルネさんなどの叙情画の分野にカテゴライズされることがありますが、少女を意識して描くようになったのは、寺山さんの女の子をターゲットに出版されたアンソロジーの挿絵を担当してからなんです。
寺山さんが少女の叙情的作品で人気を作り「天井桟敷」を創られたことは、とても奥深く戦略的だと感じました。
「天井桟敷」でのポスター制作から始まり、舞台美術や本の挿絵など色々な作品で一緒にお仕事をしましたね。
作品を生み出す時にはいつも苦労していますが、描いているうちに段々調子が乗ってきますし絶対に面白くなる可能性があると信じているので、どんなに苦しくても辞めたいと思うことはありません。
楽天的に考える性格なんです。
私は、依頼が無ければ自分で何かをしたいと思って絵を描くことはありません。
依頼があると、与えられた条件の中で自分なりにどうやっていこうかと考えるのが楽しいのです。
また、その媒体の中で他のイラストレーションと並べたときに、どういったテイストの絵なら面白いかなどを考えて戦略を立てます。
依頼を頂くたびに新しい自分を見つけ、新しい作風が生まれるのです。
編集者の中に内在している自分のイメージを上回るために、どんな作品を出すかを考えていますね。
自分はもうそういう体質になっているのか「これをやりたい」と強く思うことはありません。
60年代から絵を描き続けていますが、今もレトロでアンティークな存在といった扱いではなく、若い人からも依頼があることが嬉しいです。
依頼をもらった内容から自分のイメージを誘発しつつ、作品を創りだしていくことが嬉しいですね。

◆宇野亜喜良「王の道」展
2014年4月4日(金)~4月27日(日)
月曜日/火曜日休み
12時~19時(日曜日/祝日は18時まで)
会場:LIBRAIRIE6(恵比寿駅西口より徒歩2分)
http://www.librairie6.com/index.html
※一部携帯では見られない可能性があります。

タロットと正座世界を題材とした、新作平面及び立体作品を40点ほど展示します。
宇野亜喜良「王の道」展

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