【南雲 二郎】新潟を代表するお酒“八海山”を受け継ぐ3代目当主のスゴい人!

南雲 二郎

さっぱりとして主張し過ぎず、食事が引き立つ独自の味わい。
今や、全国から認知されるブランドの地位を確立した日本酒“八海山”
しかし、かつて日本酒がブームとなったバブル期の頃、生産量の少なさから八海山がプレミアム化してしまい、他のお酒の2倍以上の価格になってしまった。
その状況を打開するため、お酒の品質を保ちながら量産体制を整えることにチャレンジした。
彼は、当時業界では非常識だと言われていたある方法を実現して、量産体制を整えた。
さあ・・・八海醸造株式会社 代表取締役 南雲二郎様の登場です!

「品質の追求と量産体制の確保」

私が八海山に入社した頃、ちょうど新潟清酒がブームになっていたこともあってうちのお酒にもプレミアムがついていたんですね。
ある時、都内の居酒屋にお酒を飲みに行きました。
そこの居酒屋では、八海山のお酒がなんと1合1300円という高値で提供されていたんです。
名の通った日本酒“麒麟山”が同じ1合でも半分以下の価格だったのに。
これには驚いて、直ぐに自分の名刺を出してお店の人になぜこんなにもうちのお酒が高いのか理由を聞きました。
そうしたら、仕入先の中卸から1ヶ月に1升瓶が3本しか入らない。「八海山あります」と表に看板を出していれば、お客さんの入りが良い。
だから、少量のお酒を売り切れにさせたくない。
他のお酒に比べて圧倒的に高い値段をつけておけば、あまり飲まれないだろうということだったんです。
これは、酒造りメーカーとして非常にまずい状況だと思いました。
我々の生産量が少ないために市場の価格が上がってしまい、一般消費者に対して役割を果たせない状況を自然と作ってしまっていたのです。
直ぐに生産体制の改善に着手し、年間に一升瓶で50万本だったものを倍の100万本にしようとしたのです。
だけど、量を作れるようになっても品質を落としていたんじゃ、なんにもなりません。
我々は最大で3トンの仕込み設備を使ってお酒を醸していたんですが、倍の6トンや12トンといった大きな設備を使うことを選択しませんでした。
大きな設備にすると、温度の管理や、手作りの麹の管理に粗が出てしまいます。
だけど、最大で3トンの仕込み設備のまま100万本の生産量を作るのは、当時の酒造りの世界では非常識なことと言われておりました。
周囲からは、そんなことは無理だとも言われました。
だけど、どこか必ずやっているところがあるだろうと日本中探しまわったら、富山のとある蔵で3トンの設備で150万本の生産をしている酒造りを見つけたのです。
我々もそれを参考にしてすぐに取り組みました。
生産工程全体を見直し、自動化できる部分は機械を導入しました。
蔵の現場で働く社員のがんばりもあって、最大で3トンの設備で量産できる体制ができました。
今では320万本の生産をしています。
私は物事のやり方を変える時は、「絶対できる」という立場にたって物事に取り組みます。
考えて、立ち止まっていても、できない理由ばかりが頭に浮かびます。
それよりも、取り組んでみてダメなら改善する。
その方が物事上手くいくと思いますよ。

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