【嬉野 勝美】天国と地獄を経験したスゴい経営者!

嬉野 勝美

12年間勤務したリクルートではいくつもの赤字の部署を黒字転換する活躍を続け、企画室の課長職として1200名の部下をまとめ上げた。
リクルートを退社後、株式会社ディジットを設立。
設立3年でナスダックJPN(現ジャスダック証券取引所)に株式を上場させた。
ゴマブックスの社長に職を移してからミリオンセラー連発も、リーマンショックで再生申請。
事業再生のために奔走する日々を過ごした。
まさに、会社の上場と再生という天国と地獄の両方を味わった。
彼が苦しみの中で得た経営哲学とは?
さあ・・・ゴマブックス株式会社代表取締役 嬉野勝美様の登場です!

「あきらめない」

ゴマブックスでケータイ小説の分野を開拓し、続々と出版し、『赤い糸』、『もしもキミが。』などミリオンセラーを連発。
株式上場も視野にいれて事業を拡大していきました。
社員も増やして、毎月新刊を30冊-50冊のペースで出版し続けました。
これは、通常の出版社の3倍以上ペースです。
そうすると、どうしても本の内容の精査ができなくなり、結果として、ヒット作が出る確率が低くなっていきました。
そうすると、返品率が相対的に増加し、会社経営が急激に苦しくなりました。
そして、2009年のリーマンショックが起こり、事業再生の申請となりました。
お世話になった作家や株主、取引先、協力会社、債権者の皆さんには、本当にご迷惑をおかけしました。
会社を何とか再生させようと、民事再生法を申請後、金策のために銀行や株主、取引先、協力会社を何度も訪問し、債権者との折衝を繰り返しました。
でも、一度倒れた会社に投資をしてくれる人や企業はなかなか見つかりません。
あきらめず、再生プランを作り、説明をし続けました。
その後、資金を出していただける株主の方々と出会い、民事再生法が適用され、事業が再スタートすることになりました。
120名程いた社員は、一気に3人まで減りましたが、その時に残ってくれた社員は本当に良くついてきてくれたと思います。
事業を再スタートしてから以前のように急拡大の方針はとっていません。
人手は常に足りませんが、着実な成長を心がけています。
電子書籍の話を初めて聞いた時にその将来性の大きさを感じました。
大手も含み、他の出版社はまだ本格的な取り組みが始まっていなかったこともあり、電子書籍の分野に注力することにしました。
おかげさまで、Appleで年間100万ダウンロードを達成、スタートしたばかりのアマゾンキンドルや楽天koboでも総合1位を獲得するなど、電子書籍ではかなり先頭を走れていると思います。
アジアの国の中でも電子書籍に本格参入している出版社は少ないので、これからは国内はもちろん、海外へも積極的な展開を考えています。
会社が再スタートするにあたり、自分一人ではおそらく何もできなかったとつくづく思います。
応援してくれる社員や株主、取引先、協力会社の方々、それに家族のおかげで今があるのだと感謝しています。
私は前の会社で上場も味わい、今の会社で事業の再生も味わいました。
いわゆる頂点とどん底の両方を経験しました。
その中で思うことは、経営者はあきらめたら終わりだということです。
あきらめなければ必ず道は開けるかどうかは保障できませんが。
ひとつ云えることは、あきらめた時点で、そこで「試合終了」ということだけは確かだと思いますね。

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