円周率10万桁暗記の世界記録を持つスゴい人!

中学生の頃、教科書に出てきた円周率。円の直径と掛ければ円周が、半径の二乗と掛ければ円の面積が出る定数である。多くの人が「3.14」と覚えていただろう。しかし実際は3.14から途方も無く続く数字の羅列。本日登場するスゴい人はその円周率の暗記桁数で世界記録を持つ。2004年、54,000桁を暗記し世界新記録を樹立。その後、同年内に68,000桁の暗記を達成。翌2005年、83,431桁達成。そして2006年、ついに100,000桁を達成した。彼は何故、10万桁もの円周率を覚えようと思ったのだろうか?
さあ・・・オフィス原口、原口證様の登場です!

「青い鳥を見つける旅」
戦後、父は地方で日刊新聞を発行していました。子供の頃の私は、作業場に入り活版印刷の印字に使う活字を拾って一文章10円のお小遣いをもらっていました。決して裕福な生活ではありませんでした。
勉強は好きでしたが、意欲の割には結果が付いてきませんでした。
父の実家が修行寺だったせいか、哲学にも興味がありました。もともと暗記をするのは好きでしたが、般若心経など人が作ったものを覚えても常に物足りなさを感じていました。
ある時、ふと庭の木の葉を手に取り、葉っぱの周りはギザギザしているがもっと細かく丁寧に見ていくと全ては丸で出来ているのでは?と気づいたのです。
地球が太陽に落ちないのは自転しているから。私達の細胞も分子レベルになると回転している。回転は全て丸。そう気付いた時に、すべての根源となる丸を導き出す円周率に興味を持ったのです。
力が付くとより高い山に登りたくなるように、どんどん覚える桁数を増やして行きました。私が探していた事は、身近で出来る修行。好きな時に出来て、好きな時にやめられる修行。
覚える時に目標は決めません。決めてしまうと義務感が生じるからです。義務ではなく自分の好きな時に好きなだけ覚えてきたので今まで、覚える事で苦痛を感じた事は一度もありません。
大切な事は丁寧に取り組む事。根気は丁寧にやっていれば自然と出てくるのです。頑張っても根気は出ません。
一歩を3秒かけて歩いてみると、体がふらつきます。早く歩いていると気づかないのですが、ゆっくりと歩くと、丁寧に歩くために必要な筋力が無いことに気づきます。
日常的に行っている歩行行為でさえ丁寧にする為の筋力は無いのだから、学問ならなおさらです。丁寧に取り組めば、気づいていない事が沢山見つかるのです。
私は円周率を覚えるという単純行為の中に自分が生きていく糧となる「青い鳥」を見つけました。
皆さんも皆さんなりの青い鳥を見つけご自身の哲学を作り上げ豊かな人生を過ごして下さい。

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