【赤崎 正和】大学の卒業制作映画が全国ロードショーされたスゴイ映画監督!

赤崎 正和
本日は卒業制作として企画・制作した作品が全国ロードショーで配信された映画「ちづる」の監督が登場する。
「ちづる」は重度の知的障がいと自閉症を持つ監督の実の妹を中心に家族の生活を撮ったドキュメンタリー映画である。制作、配給、宣伝はすべて立教大生が担当し、公開後、ぴあ初日満足度ランキングNo.1を獲得した。
身内に自閉症・知的障がいを持つ人間がいることを表に出すことに戸惑いがあったが、その戸惑いの中に感じる世の中に対する違和感と、伝えたい思いが、この映画を撮るきっかけになったという。
今まで外に出すことのできなかった思いをどのような気持ちで映画にしたのか。
さあ・・・映画監督、赤崎正和様の登場です!

「見返したい」
浪人中に、父親が飲酒運転の車に追突されて亡くなり、初めて人の死に触れました。
勉強が手につかなくなりそうでしたが、ここで勉強をしなければ父の死があったから受験に失敗したと一生言われそうで、嫌でした。だから感情を殺して、ロボットのように勉強をしました。
この時初めて自分のことを振り返り、自分はいつ死ぬか分からない!だから好きな物を作りたいと思い、映像の世界に進むことを決めました。
大学の卒業制作で映画を作るにあたって、何を撮るのか発表する場がありました。発表当日になっても何も決まっておらず、自分の番が来ても、何も話せませんでした。
その後、先生とともに何を撮りたいのか話をしました。
今まで考えないようにしてきたことを改めて見つめなおして出た答えが、父親と妹のことでした。
うちの妹には障がいがありますが、家族にとってそれは普通のことで家では妹がムードメーカーです。僕自身、妹の奔放さに憧れすらありました。けれど、外部の人が私たち家族を見ると、普通には見えません。
とても仲の良い友達でさえも、障がい者を差別する言葉を口にしていました。いつの間にか、妹のことは家の外で話してはいけない事のように感じるようになっていました。
世の中には理不尽な事が沢山あり、障がい者を差別する人たちも含め世の中を見返したい、と思っている自分がいることに気づきました。
全てのことを話した後に、先生から「妹を撮れば?」と言われました小さい頃から隠してきた事を外に出すのは自分にとって辛いことでした。しかし、カミングアウトしてそれでも受け入れてくれる人と仲良くなりたいと思いました。
こうした葛藤の中から生まれた作品が「ちづる」です。映画は妹のことを撮りましたが、ただの家族のドキュメンタリー映画です。かなり個性的な妹がいるだけで、そこに映る人達にとってはありふれた日常の一コマなんです。
学内発表後、沢山の方々が興味を持ってくださり全国ロードショーされるまでになりました。
導いてくださった先生や協力してくれた友達など、色々なご縁があったからだと思います。
自分がちょっと変わった家族に生まれた意味があり、それも含めて、世の中に何か残して伝えていきたいと思います。

 

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