画期的な方法でリハビリの概念を変えたスゴい作業療法士!

体の機能を回復することよりも、人生そのものを回復させることを目指し、これまでのリハビリの概念を変えたスゴい人!が本日登場する。「バリアフリー」でなく、大きな階段のある「バリアアリー」の介護施設。

体の不自由な人が利用する食堂でも自分で好きな食べ物をとってくるビュッフェスタイル。

ついムキになってしまうカジノもある常識破りのリハビリを試みる。あきらめていた人に

「しっかり生きたい」「楽しく生きたい」「もっとこうありたい」「こうなるといいなあ」とそれぞれの思いが湧き出る場所を提供する。スゴい人!が目指すリハビリのありかたを披露していただきましょう!

さあ・・・株式会社夢のみずうみ社代表取締役、藤原茂様の登場です!

 

「体の機能よりも意志を強くする」

子供の頃から福祉に興味があって、開かれた少年院をつくりたいというのが小学生のときの夢でした。

やけどの跡があり、そのコンプレックスからかもしれませんし、キリスト教の影響もあったのかもしれません。

受験した広島の学校は中高とミッションの進学校でした。

高校時代からボランティアをしていたので、進学のために勉強させようとしているのに福祉にばかり集中するなどとんでもないと、大学に入って親に勘当されました。

大学は4月に入学して5月2日から施設に住み込みました。

大学は4年在籍して2年生で中退。

21才から29才まで立川の養護施設に住み込み、24時間働きました。お金の面での心配や親の反対はあったけれども自分には「これだ」と思える福祉があったから、迷わず突き進むことができました。

オイルショック後は福祉界にどんどん人が入ってきて採用試験をするほどになり、求人情勢も大きく変わったんです。

それでも養護施設よりも心身障害児の施設は仕事が厳しく嫌厭されていました。

「養護施設をやめてウチの施設をやらないか?」と誘われ重度心身障害者の施設に行くことになりました。より厳しい道に進んだわけですね。

作業療法士になったわけですが、ここで多くの試行錯誤を繰り返し本当のリハビリというものが分かってきました。だから私の施設は「バリアフリー」でなく「バリアアリー」です。段差なんかがあるんです。

施設の中で頑張ったら「ユーメ」という通貨がもらえます。「ユーメ」があったら遊べるようになっています。そんな施設なんです。

心から本当にやりたいと思う娯楽、趣味があります。

遊びたいから頑張れるんです。楽しくなると体を動かそうって意志が働くんです。これが大事なんです。

体の機能を良くするのでなく意志を強くする。体より心を善くするところから進める。ということなんです。

障害を抱える前よりももっと楽しんで生きようとする心を取り戻す、そんなきっかけをたくさん作っていくんです。

いま、現場で多くの作業療法士が悩んでいますが、私はこう伝えています。意志を引き出す専門家たれ!と。

見えない意志を引き出すことは本当に分かりにくい。

分かりにくいことが分かれば分かってくる。為すこと全てが作業療法士だと。

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